beachmollusc ひむかのハマグリ


海辺の浅瀬は水産動物のこども達のゆりかごです
by beachmollusc
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海辺の自然を取り戻そう
 自然の恵みを後世に残すためには、その生態と環境を深く、よく知ることが基本です。

 海岸の浅瀬、干潟や砂浜は資源生物のゆりかごです。
しかし、それにおかまいなしに埋立てや海岸構造物の建設、水質汚染も加わって、日本中の水辺、海辺の環境は撹乱され、破壊されてしまいました。その結果、ハマグリなど干潟の動植物の多くが絶滅危惧種となっています。

 このブログでは、主に砂浜環境の保全を念頭において、日本各地の山、川、海の姿を調べて見てまわったこと、
そして2006年5月に移住した日向市の海辺と里山の様子や生き物などを紹介します。

このブログにリンクを張ることはご自由にどうぞ。

    - 自己紹介 -

大学院博士課程修了後7年間の海外での研究と28年余り大学教員をしていました。

海の無脊椎動物(貝、ヒトデ、サンゴ、クラゲなど)が専門、自称の学位は Doctor of
Underwater Marine Biology
(DUMB:バカセ)

楽観的な悲観論者または悲観的な楽観論者:生態的に無理をしている人類の滅亡は近いだろうが、それも自然の摂理じゃないのかな

せっかちな慎重派:ゆっくり
見極めて急いで集中的に
お仕事します

好きなもの:日本蕎麦が一番、パスタ・スパゲッティ、うどんもよし、つまりメンクイです

嫌いなもの:人混み、投棄ゴミ、マスゴミ、脳衰官僚

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自然界の野生生物と共存するウイルスと口蹄疫

人獣共通感染症連続講座(山内一也)(第169回) 2006.2.14
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自然界でのウイルスの生態
http://www.anex.med.tokushima-u.ac.jp/topics/zoonoses/zoonoses06-169.html

 ところで、ウイルスは陸地の生物にだけ寄生しているのではない。海洋生物には陸
上を上回る膨大なウイルスが存在していることが、1980年代終わりから指摘され
るようになった。


ウイルスは病原体、ということしか一般には理解されていないようである。しかし、それが細菌などの微生物と共生していること、海水や土壌中にものすごい数量で分布していること、など自然界での存在様式と人間とのかかわり(つまり疫病の病原体となったりバクテリオファージとして病原細菌を破壊する病気の治療にも応用される)の実像は、近年のPCRによったウイルスの検出技術の発達で、しだいに明らかになってきている。

淡水と海洋生物でも、コイヘルペスとか真珠貝(アコヤガイ)の大量死をもたらすウイルス、そしてオーストラリア沿岸でイワシの仲間を繰り返し大量死させたウイルスなど様々な病原体が知られている。

実験室での研究であるが、海水に日焼け止めの成分を溶かしたら、海水中の細菌(これも多種多様で大量に存在)と「共生」していた(言い換えれば潜伏して、眠っていた)ウイルスが宿主の中で活性化され、増殖を開始、ホスト細胞を破壊して外の海水中に出てきた、などという結果が論文としてでている。外に出たらまた別の細菌に取り付いてもぐりこむ、という仕掛けであろう。細菌がストレスを受けて細胞内のバランスが崩れ、それがウイルスを目覚めさせるのかもしれない。

このように、海水中に人間社会から汚染物質を流し込めば、微生物とウイルスの関係がこれまで想像もされなかったように変化するかもしれない。その結果がすぐに眼に見えることは無いだろうが、連鎖的に広がる可能性は否定できないだろう。

口蹄疫ウイルスは偶蹄類の仲間の表皮細胞を中心に共生していて、自然界で野生偶蹄類との長い共生関係を維持してきたもののように考えられる。これは家畜の伝染病の病原体としてかなり古い歴史を持っている。現代の畜産でその脅威を増大させているのは、ウイルスがホスト細胞を壊して外に出て、次の宿主に取り付くまでの過程で遺伝的な変化、変異を蓄積すること、つまり感染動物の防御する仕組みをすり抜ける能力が高い、ということである。

インフルエンザや日本脳炎などの病原ウイルス、人と周囲の動物や昆虫などの間で行き来しているウイルスについては知識が普及してきているようであるが、自然界の野生動物と家畜の間でウイルスがどのような行き来をしているのか、これはまだ詳しく分かっていない。特に口蹄疫ウイルスが野生の鹿や猪でどのような関係となっているのか、防疫のためにも、詳しい生態研究が望まれる。
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by beachmollusc | 2010-05-27 05:28 | 口蹄疫
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