beachmollusc ひむかのハマグリ


海辺の浅瀬は水産動物のこども達のゆりかごです
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海辺の自然を取り戻そう
 自然の恵みを後世に残すためには、その生態と環境を深く、よく知ることが基本です。

 海岸の浅瀬、干潟や砂浜は資源生物のゆりかごです。
しかし、それにおかまいなしに埋立てや海岸構造物の建設、水質汚染も加わって、日本中の水辺、海辺の環境は撹乱され、破壊されてしまいました。その結果、ハマグリなど干潟の動植物の多くが絶滅危惧種となっています。

 このブログでは、主に砂浜環境の保全を念頭において、日本各地の山、川、海の姿を調べて見てまわったこと、
そして2006年5月に移住した日向市の海辺と里山の様子や生き物などを紹介します。

このブログにリンクを張ることはご自由にどうぞ。

    - 自己紹介 -

大学院博士課程修了後7年間の海外での研究と28年余り大学教員をしていました。

海の無脊椎動物(貝、ヒトデ、サンゴ、クラゲなど)が専門、自称の学位は Doctor of
Underwater Marine Biology
(DUMB:バカセ)

楽観的な悲観論者または悲観的な楽観論者:生態的に無理をしている人類の滅亡は近いだろうが、それも自然の摂理じゃないのかな

せっかちな慎重派:ゆっくり
見極めて急いで集中的に
お仕事します

好きなもの:日本蕎麦が一番、パスタ・スパゲッティ、うどんもよし、つまりメンクイです

嫌いなもの:人混み、投棄ゴミ、マスゴミ、脳衰官僚

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ロシアの口蹄疫で野生の猪が関与

ロシアでO型口蹄疫が発生、OIEに同国から7月19日付で緊急報告が出されました。

7月5日、豚、牛、羊、場所は中国国境に近いAbagaytuy, ZABAJKAL`SKIJ KRAY
http://www.oie.int/wahis/public.php?page=single_report&pop=1&reportid=9524

ワクチン接種しているもようです。下のサイトでその解説があります。
http://www.warmwell.com/fmd0809.html

上のロシアの口蹄疫で野生の猪について言及がありました。
ProMEDで英文のニュースの翻訳あり。

Outline of ProMED-mail posts2010/07/25
FMD – domestic swine and a wild boar – Rostov – Russia
http://outbreaks.biz/2010/07/25/fmd-swine-wild-boar-rostov-russia/

ロシア連邦 南部[連邦管区] Rostov ロストフ州 [州都 Rostov on Don ロストフ・ナ・ドヌ] の養豚場 1施設で口蹄疫 FMDが発生し、ブタ 204頭を殺処分した (地域危機管理局 [22 Jul 2010])。
["検査により口蹄疫と確認された"と記載されていない]病死した野生のイノシシ 1頭の死骸が2010年5月、同地域で発見された。家畜への感染拡大を防止するため、当局は野生のイノシシの処分を許可した。
[上記] 1つの農場内で ブタ 2頭が死んだ [21 Jul 2010]。検査で口蹄疫[ウイルス]陽性であったので、農場主は 残りのブタ 204頭を殺処分した。

[Mod. AS氏解説:
This animal (野生のイノシシ wild boar) deserves attention as a potential prolific disseminator of the virus.]

野生の猪の処分、というのは野外集団の個体が対象です。つまり防疫のための駆除対策が行われている、ということで今後の経過について注目しましょう。

["検査により口蹄疫と確認された"と記載されていない]病死した野生のイノシシ、とされたものは病死に定冠詞が付いていて、口蹄疫で死んだものということを英文では示唆しています。検査されていなくても症状から口蹄疫で死亡した個体と見なされたように思われます。家畜の発症と野生猪の死亡との関係がよくわからないので野生から家畜への感染かどうか不明ですが、死骸は5月に見つかったというので野生の猪が先だったかもしれません。(しかし、その野生猪はどうやって?)

上の情報で引用された元は下のURLです。
http://www.promedmail.org/pls/otn/f?p=2400:1001:53103::NO::F2400_P1001_BACK_PAGE,F2400_P1001_PUB_MAIL_ID:1000,83807

引用されたのは最後の1文だけですが、本文の後半(下)には面白い情報がありました。

The FMDV serotype O, SEA topotype, Mya-98 lineage,
initially identified in Thailand and Malaysia, has been recorded
during 2010 in P.R. China (Hong Kong SAR), Mongolia, Republic of
Korea and Japan, and seems to be spreading, affecting cattle and
swine. This virus is highly suspected to be wide-spread in mainland
China, but genotyping from China is not yet available.

FMDV (serotype O) has been reported in the past to affect wild boars
in northern Israel (see 20070517.1571). This animal deserves
attention as a potential prolific disseminator of the virus.
- Mod.AS]

<野生の猪は口蹄疫ウイルスの強力なばら撒き屋になる可能性があるので特に注意を要する>

このコメントによると、3年前にイスラエル北部で野生の猪の感染例が出ていたようです。

現在の大元の系統はタイ国とマレイシアで分岐発生し、2010年になってホンコン、蒙古、韓国、日本と中国本土を取り巻く各地で広がっている同じタイプの口蹄疫ウイルスです。

竹のカーテンの向こう側、中国本土内で広がっているらしい(強く疑われている)口蹄疫ウイルスの遺伝子解析情報がないことは困ったことです。ホンコンが重要なハブであること、今の系統のウイルスが蔓延(常在化?)しているらしいことから、日本の水際国際防疫でホンコンや中国国内各地と日本を結ぶ航空路線などで行き来する人と物の国境検疫を重点的に行うべきでしょう。宮崎県で発生したルートの解明がなされない限り、全国どこでも海外からの再侵入を招く可能性が考えられます。

宮崎県に侵入した口蹄疫の供給元が中国であることはこのような状況証拠が示唆していますが、農水省はこれをあえて伏せているのでしょうか。本来なら、中国とも協力してウイルスの拡散ルートを追跡するべきですが、何か都合が悪いのでしょうか。毒入り冷凍餃子の問題に比べてもはるかに影響が重大な口蹄疫問題できちんとできないのは何故だろうか。
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by beachmollusc | 2010-07-26 02:43 | 口蹄疫
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