beachmollusc ひむかのハマグリ


海辺の浅瀬は水産動物のこども達のゆりかごです
by beachmollusc
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海辺の自然を取り戻そう
 自然の恵みを後世に残すためには、その生態と環境を深く、よく知ることが基本です。

 海岸の浅瀬、干潟や砂浜は資源生物のゆりかごです。
しかし、それにおかまいなしに埋立てや海岸構造物の建設、水質汚染も加わって、日本中の水辺、海辺の環境は撹乱され、破壊されてしまいました。その結果、ハマグリなど干潟の動植物の多くが絶滅危惧種となっています。

 このブログでは、主に砂浜環境の保全を念頭において、日本各地の山、川、海の姿を調べて見てまわったこと、
そして2006年5月に移住した日向市の海辺と里山の様子や生き物などを紹介します。

このブログにリンクを張ることはご自由にどうぞ。

    - 自己紹介 -

大学院博士課程修了後7年間の海外での研究と28年余り大学教員をしていました。

海の無脊椎動物(貝、ヒトデ、サンゴ、クラゲなど)が専門、自称の学位は Doctor of
Underwater Marine Biology
(DUMB:バカセ)

楽観的な悲観論者または悲観的な楽観論者:生態的に無理をしている人類の滅亡は近いだろうが、それも自然の摂理じゃないのかな

せっかちな慎重派:ゆっくり
見極めて急いで集中的に
お仕事します

好きなもの:日本蕎麦が一番、パスタ・スパゲッティ、うどんもよし、つまりメンクイです

嫌いなもの:人混み、投棄ゴミ、マスゴミ、脳衰官僚

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カテゴリ:口蹄疫( 92 )


処分された家畜の補償

イギリスBBC放送サイトには2001年にイギリスからヨーロッパに広がった口蹄疫情報の詳細がアーカイブされています。

その中に殺処分された家畜の補償金額についての情報がありました。
Tuesday, 7 August, 2001, 09:09 GMT 10:09 UK
How much for that cow?
http://news.bbc.co.uk/olmedia/1475000/images/_1476141_foot_mouth_300.jpg
e0094349_12594283.jpg

この図から、家畜の種類によって、さらに同じ牛でも乳牛と肉牛での差異、血統による差異が大きいことが説明されています。価格査定は政府が認定した専門家が行うことが書かれています。血筋のよい評価が高い種牛は(多分、オスもメスも)極めて高価になるようです。このことは日本の畜産においても同様でしょう。

わが方の口蹄疫で、殺処分がはじまった頃、知事や町長などの要請に対して〇〇大臣が家畜の「全額保証」を打ち出したような報道がありました。そして、牛1頭の一律の価格を漏らし、それに対して地元出身の国会議員などがクレームを出したりし、かなりゴタゴタしたようです。それが結果的に防疫措置の推進の障害の一つになったかもしれません。

畜産の仕組みに疎い人間が批判するのは避けるべきかもしれませんが、客観的に見ていると、腑に落ちないことだらけです。政府は「全額」と言う言葉で法律上の全額を意味したと思いますが、それが共済の仕組みとの整合(未加入問題があったこと)もとれず、しかも種牛などの評価の差異を認識せずに発表したのかもしれません。畜産の現場を知らなかった大臣が、(外遊と言う自己にとって極めて重要な行事に夢中で)ろくに勉強もせず、役人もポイントを抑えたアドバイスをせず、現場に大きな混乱を招いたのではないか、と想像されます。

補償を受けることになる農家は、とにかく早く終息して欲しい、周辺に広げて迷惑をかけたくない、という一心で指示されたとおりの防疫対策に取り組んでいたと思います。家畜の移動制限などのルールを(ほぼ)厳重に守ったことが今のところ宮崎県内で発生が止まっていることに貢献しているのでしょう。

ちなみに、イギリスの2001年の事件は羊や豚などの移動を政府が全く把握していなかったため、抑えることができなかったようです。手順どおり防疫をやっていたと楽観していたイギリス政府は、イギリス全土に爆発炎上(結果的に約2000例が発生)して手がつけられなくなって、当時のイギリス首相は選挙の延期を強いられました。また、軍隊の投入をためらって速やかな制圧ができなかったこと、ワクチネーションもやりそびれてしまったことが強く批判されています。(ネット上ではイギリス政府の対応について間違った情報が流れていますが、2001年のイギリス口蹄疫は今回の日本のケースよりも程度が悪い、後手後手対策とエラーの連発でした。そして2007年の再発ではその学習成果が生きています。)

宮崎県と町の行政と地元政治家は、農家の補償問題を前面に押し出して、あたかも条件闘争をやっているような印象を中央政府に与えたようです。「町長がしつこくごねる」などというメモが露見してしまったのがその証拠です。国と県と町が一体になって防疫に専念し、その障害となっていた埋設場所の確保を早く実現できるようにしなかったことが、結果的に全体の被害を拡大してしまったと思われます。

民間の種雄牛の問題がくすぶっていますが、OIEに対する面子でどうしても処分しなければならないとすれば、最低でも「種牛として貢献できたはずの金額」を計算し、それに加えて種牛として育て上げた努力に報い、やむなく処分という事態に追い込んでしまった慰謝料も十分に加え、知事が土下座して謝罪してお願いするべきでしょう。
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by beachmollusc | 2010-07-08 13:41 | 口蹄疫

牛の結核症とアナグマの不幸な関係

イギリスのDEFRAサイトで、現在、家畜の伝染病問題として最重要な課題は牛の結核が蔓延していることのようです。イギリスBBCのニュースでも大きく取り扱われているのが「アナグマ問題」、つまりDEFRAによる野生のアナグマ集団に対するワクチン接種での防疫対策事業をどうするの、ということです。対策事業として認められた後で、野生動物関連の団体や学者と政治家などから異論がいろいろ出て、予算執行前にゴタゴタが起こっているようです。

BBCのニュースによれば、今年の夏に実施予定だったアナグマに対する牛結核ワクチン接種は「事業仕分け」されています。
Badger vaccination projects across England axed
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/10405932.stm
Thursday, 24 June 2010 14:46 UK
The government has cut a project to vaccinate badgers against bovine TB
that was planned for parts of England this summer.

(中略)
The project is due to start in an area near Stroud in July and continue
for five years, over which time the Department for Environment, Food
and Rural Affairs (Defra) said an estimated £6m will be saved.


DEFRAが5年計画で実施するはずだった防疫対策事業の6百万ポンド削減ということです。イギリスでは一部でアナグマの駆除事業が行われ、それに反対する自然保護団体の動きがあり、そしてアナグマが駆除されても牛結核が減っていないという調査結果も出ています。多発発生場所でアナグマを駆除すると、逃げ出したものが周辺で感染を広げることが調査で分かってしまいました。

アナグマを殺さずにワクチン接種で保菌率を低下させて牛への感染を減らすという作戦ですが、野生動物であるアナグマの取り扱いが難しく、効果的に事業を実施できるかどうか危ぶまれているようです。そこで、パイロット事業として試験的に一部の地域で試行されることが決まりました。なお、イギリスでアナグマは保護動物(1992年の法律)です。実際にはアナグマから牛よりも、牛から牛への感染が多いのでアナグマを敵視するのは的外れという意見もあるようです。

Badger culling: Questions and answers
4 June 2010 14:11 UK
By Richard Black, Environment correspondent, BBC News
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science_and_environment/10227556.stm
上にアナグマ駆除事業問題の詳しい説明がありますが、内容は略します。

野生の保護動物であっても農業や人の健康に重大な悪影響などがある場合は、野生動物を政府として駆除できるという法律もイギリスにはあります。ただし、対象動物を絶滅に追い込むようなことはしない、という条件付きです。

Badgers and bovine TB
David Gregory (BBC Science Correspondent for the West Midlands)
Thursday, 24 June 2010
http://www.bbc.co.uk/blogs/davidgregory/2010/06/badgers_and_bovine_tb.html
BBCサイト内に上のような「科学」通信員のブログがありました。

So now we are left with science that says two conflicting things.
Either culling spreads TB or it helps control it, but which is it?
The scientists say they need to monitor the impact of this cull
for much longer to see which of these two apparently conflicting
ideas is correct.


一部の地域で試験的なアナグマ駆除の結果、その地域の周辺部で牛の結核が増えたという報告があるため、駆除からワクチン対策にシフトしたという話です。

このイギリスでの家畜と野生動物との感染問題は、日本の牧畜、特に酪農に多少は関係するかもしれませんが、特に大きな懸念材料ではなさそうです。しかし、宮崎県の口蹄疫で家畜と野生動物の関係を考える上で、重要な参考となるかもしれません。

結核は人の重要な伝染病ですが、牛にも結核があり、同属の病原菌があって、牛と人がお互いにクロスして感染する可能性がある「人獣共通感染症」の一つです。これについて詳しい説明は下のURLで見てください。

動衛研> 家畜伝染病 > 結核病(tuberculosis)  対象家畜:牛、水牛、しか、山羊
原因菌はウシ型結核菌(Mycobacterium bovis)またはヒト型結核菌(M. tuberculosis)。
http://ss.niah.affrc.go.jp/disease/fact/11.html

下のサイトで見るかぎり、牛結核は日本では重要問題となっていません。

最近の家畜衛生をめぐる情勢について平成20年3月 消費・安全局動物衛生課
http://www.maff.go.jp/syohi_anzen/katiku.pdf

山内一也(東京大学名誉教授)による人獣共通感染症についての連続講座では、10年以上前にアナグマの問題が紹介されています。

第89回 英国で野生アナグマからの結核が問題
霊長類フォーラム:人獣共通感染症(第89回)11/14/99
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsvs/05_byouki/prion/pf89-3.html

 結核は代表的再興感染症として日本を含めて世界各国で対策が進められています。 CDCでは1989年に新しいレベル4実験室が完成したのを契機に、それまで使用していたレベル4実験室を薬剤耐性結核菌の研究用に転用しました。
 ところで、私は9月末に英国家畜衛生研究所Institute for Animal Health (IAH)を訪れた際に、英国でウシの結核が広がっていて、しかもその原因は野生アナグマであるという話を聞かされました。IAHの免疫研究部は部長のアイヴァン・モリソンIvan Morrisonのもと、ウシの免疫学では世界のトップとみなされています。ここでウシの結核が最重要の研究課題になり、とくにウシに対する結核ワクチン開発をめざした研究が進められていることを今度初めて知りました。細菌は私の専門ではありませんが、野生動物からの再興感染症の典型的な例として、IAHの資料をもとに英国でのウシの結核の現状についてご紹介します。

(後略)

このように、イギリスでは牛結核を抑えるために、野生動物と家畜との間の共通感染症の取り扱いに長年苦労を続けています。イギリス政府は牛結核の殺処分対策農家に対して年間1億ポンドの補償金を支出しているそうです。理由は人間にも感染するし、ワクチンを牛に使うとヨーロッパ向けに牛が輸出できなくなるからです(口蹄疫の場合と同じ理由)

口蹄疫が野生の鹿集団内で常在するような事態になれば、野生鹿から家畜への感染防止が極めて厄介な問題になるだろうと思われます。鹿と猪はほぼ同所生活ですから、両者が関係してきて、家畜の野生動物からの厳重な隔離が必要となるはずです。たしかに、日本では畜舎での高密度飼養が中心ですが、牛では放牧の牧畜もあり、また人気がある観光農場としての経営が極めて難しくなるでしょう。

発生の最初の段階で野生動物の感染防止が重要であることについて、口蹄疫の対策本部が知っていても知らん振りだったのかどうかわかりませんが、単に知識があるだけでは役に立ちません。そして無知はもっといけません。

"Knowledge is of two kinds. We know a subject ourselves, or we know where we can find information upon it." - Samuel Johnson

...................................................................................................
日本のアナグマはヨーロッパのアナグマの亜種としてニホンアナグマと言う「和名」です。

獲ったどー! 「狩猟民族の館」ブログ  2010-02-26 | 狩猟
http://huntingfactory.blog112.fc2.com/blog-entry-541.html
猪用の箱ワナで獲れたアナグマ君の良い写真と面白いコメントがあります。

「gakuの今日のヒトコマ」 2008-04-17 Thu  [ 哺乳類・野生動物 ]
珍品アナグマの死体
http://gaku-blog.net/index.php?e=506

熊谷さとしのフィールドニュース 2005年11月14日
アナグマのセット(巣穴) 
http://blog.livedoor.jp/kumagai_satoshi219/archives/50247374.html

「同じ穴のムジナ」という言葉がありますが、アナグマは大きな巣穴を家族みんなで掘り広げて住処を作るそうです。
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by beachmollusc | 2010-07-06 14:44 | 口蹄疫

野生の猪と鹿をどう調査するか

最初に口蹄疫が発生した都農町の農場付近では、自分のサルナシ類の調査で山道を走り回っていて、周辺の実情をよく知っていました。そこで、発生当初から野生動物と接触する感染リスクについてブログで情報発信を続け、県にもメールでアドバイスしたつもりですが、全く手ごたえがなかったので驚きました。

今後、野生動物が再感染に関係するリスクですが、このまま野生の鹿と猪の疫学調査なしで、感染を確かめないままの児湯地区の畜産業の再開は危険だと思っています。もしも、すでに感染しているとすれば、野生の鹿と猪は畜舎の周辺に慣れている、言い換えれば共生関係になっている個体が多いはずです。

そこで、疫学調査をやってもらいたいのですが、役所にやらせるとトンでもない間違いをしてくれるかもしれません。

イギリスの鹿のサイトで見つけた口蹄疫に感染したニホンジカの写真の使用はまだ許可が来ませんが、pdfの写真付きの説明が利用できますので、感染して治癒し、ウイルスキャリヤーになっている鹿の確認は容易にできるでしょう。猪の方は豚と同様ですから、それも同じく口や足の状態でチェックできるはずです。そして怪しい個体の血液を採取してウイルス抗体ができているかどうか、確認検査ができるはずです。野外で見つかった動物の死体から、いい加減なサンプルを採ってPCR検査してもほとんど無意味ですが、そのようなアリバイ作戦を国の本部がやっているようです。

イギリスからのアドバイスですが、狩猟で鹿や猪を捕獲して検査しようとすれば、かえってウイルスを保持したキャリヤーを遠くまで移動させる危険が考えられるので、疫学調査は口蹄疫の発生現場周辺に居座っている動物をワナで捕獲することが基本となるでしょう。

このような事態になって、野生動物と対峙する際に、役人の役立たずぶりは専門的な知識、経験そして想像力の欠如からくるものであって、数年で職責の持ち場が変わるようなデスクワークを続けているために救いようがありません。有害鳥獣対策の担当者となっても、にわか研修で表面的な知識を詰め込むだけ、それも対処療法だけでしょう。

「狩猟民族の館」ブログに有害鳥獣対策セミナーに参加した猟師さんの参加レポートと、それに対するコメントが実情を語っていると思われます。それを部分的に引用しておきます。

鳥獣害防止対策セミナー 2010-06-25
http://huntingfactory.blog112.fc2.com/?no=613

参加者は、農業者、猟友会、市町村、県民局ですが、主には、役人のようでした。

このセミナーは、毎年この時期に開催されていますが、昨年は気がつくのが遅くて参加できませんでしたので、私は2年ぶりとなりました。

内容的には、前回と比べて目を見張るようなものはなかったので、このセミナーの対象者は、初めて鳥獣害の対策に関わる部署に移動になった役人のように思います。


(中略)

これは、獣類を捕獲する箱罠です。
(写真、略)
これらは、特に目新しいものはありません。

臭いや光で追い払うものも各種ありますが、本日の講演をした研究者が実際に使ってみた結果では、すぐに慣れてしまい効果はないということのようです。

それと、狼の尿が効くとの噂があったので、動物園で狼の尿がついた稲藁をもらってきて、飼っているイノシシの小屋に入れたところ、まったく怖がる様子もなく、最後には体をその藁に擦り付ける行動をとりました。

このことについては、セミナーでその様子を撮ったビデオを私も見ました。

要するに、イノシシに対する決定的な防護方法は、物理的な方法しか無いようです。


<以下はコメントから>

セミナー

数年前に、O市内で同じ様なセミナーがあった時出席した時も近県の市町村の

有害駆除の担当者の方が多かった様な記憶があります。そのときは滋賀県の大学

教授の方と農政局の方が講師だったと記憶していますが、その時は箱オリの流行る

前だったと思います。其の時は、いかに田畑にイノシシが入らないかとかトタン板の

張りかたとかメッシュの張りかたとかが主な議題だったと思います。

それと箱オリの業者も来ていたと思います。(商売熱心な人)

しかし、イノシシの生態に付いてはまったくといっていいほど知らなくてたんなる

たんに田畑に侵入し難い方法メッシュやトタン板の張り片ばかりに話がいくので

もっとイノシシの生態お調査していかにイノシシが田畑周りに出て来難くなるか

とかイノシシの寝屋が何処の辺りとか基本的なことおもっと調査するよう穏やかに(嘘)

提言した所生態については基本的にあまりしてなかった様です。役人とか教授は

補助金だけ貰って適当にセミナーしてますと報告だけして自己満足しているものと

思った次第です。ちなみに当日猟師はただ一人でした。


| 2010-06-27 | 琥蛇把璃

琥蛇把璃さん
どこでもハッキリと意見を言われところは見習いたいです(笑)
箱罠の製造をしている業者が、研究者は実際に獲ったことがないので、ほんとうの生態なんて知らない。と言っていました。その研究者が、獲らない役人に対して講義をして、それをもとに対策を考える図式には問題があるような気がしますね。でも、猟師が間に入るとぐちゃぐちゃになるでしょうからね(笑)

| 2010-06-28 | 川ガニ

以上が痴呆行政の典型的な姿でしょうが、場所によっては中には熱心な役人さんがいらっしゃることも事実のようです。

口蹄疫の推移と野生動物問題の取り組みを見守っていた限り、宮崎県はhopelessです。国は「県のやる仕事」という態度のようで農水省は環境省の応援を頭の片隅にも置いていないようです。環境省は「我感染せず」ではなくて関係ねー、ということでしょう。有害鳥獣対策事業は両省の「協働」のようですが、互いに相手に下駄を預けたままのような印象です。全国的にほとんど事業効果が見られず、事業だけはズルズル拡大で被害はドンドン拡大、という実績がそれを物語っていると思います。
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by beachmollusc | 2010-07-05 12:40 | 口蹄疫

国道10号線の消毒ポイント

本日やむを得ない用事のため、日向市と宮崎市青島を往復してきました。国道10号と220号線経由で、道が混んでいない日曜日の朝の往路、昼の復路とも約80キロの距離を約2時間で走りました。平均時速40キロで、消毒ポイント渋滞も無く、標準的でした。

5月14日に同じ経路を走った時は国道10号になかった一般車両用の消毒ポイントは、児湯地域を出る場所を重点的に、マット式や窪みに液溜め式など、極めて必要性が高かった時にはなかったものが、これでもかというほど短い間隔で次々にありました(畜産関係車両用は以前と同じで橋のところ)。糞尿処理が終わっていない発症農家の周辺からウイルスが出ないような取り組みを重点的に人員配置したほうがよかろうに、というのが正直な感想です。リスクレベルに応じた対応よりも、一度動き出すと状況に関係なく続けるのでしょうか。

高鍋から新富を過ぎ、日向大橋を渡ったところ、宮崎市(佐土原)に入ったばかりの場所で、道端の駐車スペースを利用した消毒ポイントがありました。これがもっとも厳重な「全車両」消毒ポイントの一つです。
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畜産関係車両に対しては一定の区画に誘導して車体の消毒をやっていますが、その他大勢については車輪の消毒だけです。

自宅のすぐ近く(広域農道日豊グリーンライン)では畜産関係用の場所と併設で、一般車両が消毒液マットの上を通過します。
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宮崎市の中心部では街頭で大勢の子ども達が口蹄疫募金活動を熱心にしていました。
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物事に感じやすい頃に、このような取り組みに加わった子ども達にどのような記憶が刻み込まれたか、それがきっと後で何かに結びつくと思います。

<追記>

宮崎市跡江で3番目の発症農家(牛)292例目が確認されたというニュースが出ました。その場所は国道10号線から離れていて、上の写真の宮崎市中心街から北西に5-6キロの、大淀川の川向こうになった場所でしょう。

自分もこの出来事について全く知らずに走っていましたが、町で募金活動していた人たちも知らないまま追加発生が近くで出ていたわけでした。県知事にとっては一番嫌な場所での発生です。移動制限が解除になる寸前だったし、非常事態宣言の完全解除ができなくなったようです。

跡江の1番目(285例目、6月10日、豚)と2番目(291例目、6月18日、牛)の疫学関係はまだ解明されていないと思いますが、潜伏期間の長さから見ておそらく連鎖的なものでしょう。

今回の3番目は2番目のすぐ近くで発症し、2週間余りの間隔が開いています。つまり同時に感染したのでなく、間を置いた連鎖的な感染でしょう。

285例目の場所は隆起した海岸台地の上のようですが、後の2例は丘陵の裾野にあって、大淀川の氾濫原の水田が広がる田園地帯の端っこと思われます。このあたりは地理・地形的に孤立した場所(縄文時代には内海となっていて、小さな島だった:今は大淀川の沖積平野に囲まれた台地)であり、ここでの疫学調査で分かりやすい結果がでることを期待します。

それぞれの農場で厳重に消毒と農場の封鎖など防疫対策をとっていたはずですから、それを潜り抜けた感染経路をしっかりと追及してもらいたいものです。可能性のあるものを全てリストアップしてもらい、消去法で残る経路として昆虫や鳥などが関与した可能性を見極めてもらいたいものです。

農と島のありんくりんさんのブログで、農場からの汚染排水による連鎖かもしれないというコメントを見ましたが、1番と2,3番の位置は丘陵の反対側であって、水系としては別々に大淀川に流れていると思われます。汚染排水からの感染であっても、水から家畜にウイルスを渡す経路がないと伝染しません。
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by beachmollusc | 2010-07-04 20:00 | 口蹄疫

緊急ワクチン接種の効果の検証

OIEに提出された日本の口蹄疫に関する報告:ワクチン関連情報を取り出して見た。

Event summary: Foot and mouth disease, Japan
Start of event 07/04/2010 (後の報告で3月26日に変更、ここでは初発時のまま)
Confirmation 20/04/2010
Report date 20/04/2010
Submission date 20/04/2010
Reason Reoccurrence (後で2000年5月の再発と更新されている)
This event pertains to the whole country
Number of outbreaks 291
http://www.oie.int/wahis/public.php?page=event_summary&reportid=9155

以下は経過報告(11から6番まで逆順、5番目までは緊急ワクチン接種は無関係)

Follow-up report No. 11 (30/06/2010)
Epidemiological comments
There have been no outbreaks since 19 June 2010.
Since 349 animals were vaccinated from 2 to 30 June, the total number of vaccinated animals is 125,564.
Destruction of the vaccinated animals was completed on 30 June.
(内訳Swine 79603, Cattle 45961 Oil-adjuvant killed vaccine against type O.)

Follow-up report No. 10 (23/06/2010)
No comments on vaccination in epidemiology

Follow-up report No. 9 (15/06/2010)
No comments on vaccination in epidemiology

Follow-up report No. 8 (10/06/2010)
Epidemiological comments
Disposal of vaccinated animals started on 5 June. The vaccination has been performed from the rim to the centre of the area since 22 May, giving more priorities to pigs than cattle, and has almost been completed by 26 May.

Follow-up report No. 7 (02/06/2010)
No comments on vaccination in epidemiology

Follow-up report No. 6 (26/05/2010)
Emergency vaccination against FMD was started on 22 May 2010. The targets of the vaccination are all domestic susceptible animals kept in unaffected farms in movement control areas established within 10km around each affected farm. Vaccination against FMD has been prohibited outside the areas as it was before. As of 25 May, the total number of vaccinated animals is approximately 120 thousand, which is about 95 percent of the targets. All the vaccinated animals are clearly identified and to be destroyed.

緊急ワクチンに関するWAHISサイトの報告について目を通したが、どこにもワクチン接種された農場で発症した例について記述されていない。また、ワクチン接種を拒否した農家についても記述は無い。ただし、8番目の経過報告で微妙な表現がある:ワクチン接種は5月22日に開始され、26日までにほぼ完了。ワクチン接種された家畜の処分については6月5日開始で6月30日終了と記述されている。

11番目の経過報告で理解不能な文章があった。下に再掲する。
Since 349 animals were vaccinated from 2 to 30 June, the total number of vaccinated animals is 125,564.何度も読み返したがカンマの前の部分の意味が全くわからない。
「349頭の家畜が6月2日から30日の間にワクチン接種されて以後、ワクチン接種の全頭数は125,564」

発症を遅らせるための緊急ワクチン接種は世界的にみて実施例が少ないので、その効果の検証は今後についても、また対外的にも重要であろう。

結果的に、緊急ワクチン接種された個体数(牛と豚をプールした)125,564頭の内、48,822頭(38.9%)が擬似感畜として殺処分された(合計例数は69)。内訳は豚が33,704/79603 (42%)、牛(プラスその他)が15,118/45961 (33%)であった。データはコンタンのブログより。
http://konstantin.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/2010-567d.html

この緊急ワクチン接種の前にすでに感染していた、または抗体が上がる前に感染が起こった例が多数あったことがこの数字から良くわかる。また、ワクチン接種後には感染発症しても症状が軽くなるだろうから、見落とされたり、処分が進んでからは無視されたりしていた例が多かったのではないだろうか。一方、例数から見ると、ワクチン接種対象の母数が分からないが発症した農家の数の占める割合はかなり小さかったようである。つまり、経営規模が大きい、飼養頭数が多い所ほど発症率が高かった(頭数の少ない農家は発症しなかった)のだろう。

もう一つ重要なことは、位置情報である。ワクチン接種は移動制限区域、つまり(どこを中心にしたのか良くわからないが)10キロ圏の外側から内側に向けて順次行われ、豚が優先されたことが結果に反映されているかどうかである。接種期間が4日間しかなかったから、その優先順位によった差は小さいかもしれないが、発生中心地から見てより外側を早く押さえるという目的を達成できたかどうかの判断が欲しい。

OIEへの報告はもっと詳細なものがあるかどうか知らないが、WAHISサイトに記録されたものでは多くの重要なポイントが(意図的に?)伏せられているような印象を受ける。インターネットの世界ではPROMEDなどで世界中の関係者や家畜疫学の専門家が日本の口蹄疫の推移を見守っていて、様々な疑問や意見が見受けられる。国内事情で変なことをやって恥を掻いてもらいたくないので、その道のプロらしく科学的、客観的な分析に耐える報告を見せてほしい。
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by beachmollusc | 2010-07-02 19:43 | 口蹄疫

トロントロン

インターネット新聞JanJanの記事で紹介されている宮崎県川南町の地名トロントロン
http://www.news.janjan.jp/area/0909/0909210546/1.php
宮崎のおもしろ地名「トロントロン」
由来は西南戦争、はたまた江戸時代にさかのぼる
大谷憲史2009/09/22
下の写真は記者の大谷氏撮影
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いくつかの説が紹介されていますが、「トロントロン」が水の音に由来していることに変わりはないようです。

宮崎県川南町のすごいイルミネーション! トロントロンドーム (その1,2)
http://www.youtube.com/watch?v=3Nb0i8ceB68
http://www.youtube.com/watch?v=eJ-4xQBRwh4
トロントロン軽トラ市&ウェスタン・カーニバル
http://www.youtube.com/watch?v=lokiSHXBCnA

ザ・フェスティバル・イン・トロントロン
日本三大開拓地のひとつ川南で行われる真夏のイベントです。町内の若者が実行委員会を組織し、フロンティアスピリッツあふれるユニークなイベントを繰り広げます。毎年8月下旬に開催。平成20年は約3万人が来場しました。
http://matsuri.kanko-miyazaki.jp/search/search.php?key=22&kbn=evn

日向市から川南には車で国道10号線を走って40分くらいです。人ごみが大嫌いなので地元の名物祭りの「ひょっとこ踊り」の見物もしていない偏屈者(beachmollusc)は、川南名物の軽トラ市、夏祭り、冬のイルミネーションも見に行っていません。山の谷間の家でジットしているか、海辺や山中の誰もいない場所を徘徊する習性で、殻を閉じた貝のようなものです。

この川南という町は地元の人たちの意欲あふれる行事からわかるように「開拓者魂」があふれています。今回の口蹄疫災害でも決してくじけることはない町であると思いますが、受けた傷を癒すためには長い時間がかかりそうです。

4月25日に予定された軽トラ市が開催中止に追い込まれた時の「川南町トロントロン軽トラ市ブログ」:
http://ktora1.com/blog/2010/04/
4/25(日)の軽トラ市は中止になりました!!!! 管理人(2010年4月22日 14:30)
みなさま、こんにちは。
皆様もご存じの通り、川南町で「口蹄疫(コウテイエキ)疑似患畜」が発生したため、「中止」となりました!!
楽しみにしてくれていた皆様、出店者の方々・・・
ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんっ!!
多分、次回の5/23(日)の軽トラ市までには落ち着いていると思います・・・そう願います!!


しかし、その願いはかなわず、2ヶ月以上にわたる苦難が待ち構えていました。 

【口蹄疫】商店街も七夕飾りで元気を!  管理人(2010年6月29日 14:14)
6月28日(月)に、トロントロン商店街に七夕飾りがお目見えしました♪
よーく見てみると・・・・
折り紙で作った、とってもかわいいブタさんとかウシさんがいるんですよ♪
西都の方からの贈り物とか・・・。雨に濡れないようにしっかり管理しなきゃっ。
e0094349_1639361.jpg

(ブログから勝手に写真を借りて使いました)


トロントロンに戻ります。

川南商工会ブログの記事には:
http://www.miya-shoko.or.jp/kawaminami/
トロントロンの由来
 名貫川と小丸川に挟まれた川南の古くからの人々は、自然崇拝と神仏の信仰を生活の基にして慎ましい生活を送っていた。
 川南のほぼ真ん中に位置する新茶屋、清瀬、小池、湯牟田には、尾鈴山系や上面木からの豊かな伏流水による湧き水が至る所にあり、この地にも湧水が集まって小さな流れや高低差による小さな滝もあって、辺りに水音が木霊していた。現在の道路は豊後街道と呼ばれ、中世以降の日向の主要道路であった。この街道筋には高鍋秋月藩の指示で、寛政2、3年(1790)松の植林がされたが、それ以前から川南の各地には杉、松、楠などの木々が点々と立っていた。
 (以下略)

今の町の姿から昔の湧き水だらけの様子を窺い知ることは難しいが、国道10号線沿いに国の天然記念物「川南湿原」がある。
 
国指定天然記念物 川南湿原植物群落
 約30,000平方メートルの面積の中に78科283種(2000年現在)の植物が生息し、ナガバノイシモチソウ・ミズギクなどの貴重な植物がある。

名 称  国指定天然記念物川南湿原植物群落
指 定  昭和49年6月11日 天然記念物指定
面 積  約33,000平方メートル
標 高  約50メートル
植物の種類  約300種類(そのうち約100種が湿生植物)
勇水量  毎秒約15リットル
http://www.town.kawaminami.miyazaki.jp/syougaigakusyu/bunkashinkoshitsu/sitsugen.jsp

ようこそ宮崎  宮崎mini辞典  川南湿原:宮崎県児湯郡川南町 
http://www.0503ak1025.net/zz-kawasitu.html

自然の宝庫散策 川南湿原オープン 2009年11月26日 宮崎日日新聞
 貴重な湿原植物が数多く自生する、川南町の国指定天然記念物・川南湿原植物群落が25日、整備後初めて一般開放された。
 町内外からたくさんの人が訪れ、町文化財保護審議会会員らの説明を聞きながら自然の宝庫を散策した。
 同湿原は広さ約3万3千平方メートルで、78科300分類群の植物が群生。そのうち湿原植物は110種で、九州で唯一自生するミズギクなど希少50種を見ることができる。チョウトンボをはじめ、珍しい湿原生物も確認されている。


この湿地が川南の湧水地帯を象徴していることは言うまでもない。町の中心部からはすぐ近くにあり、口蹄疫の発生農家に取り囲まれている。

5月18日、つまり県知事が「非常事態宣言」を出した日の口蹄疫の発症農場の分布をグーグルアースの画面上で見る。児湯郡で処分と埋設の防疫処置が遅れたため、南の小丸川を越えて広がり、危機的状況となった時点の様子である。なぜ川南で埋設が遅れたかは、農場から家畜を移動することができないため、自分の地所と周辺で埋設可能な場所が見つからなかったということである。その理由は色々あっただろうが、物理的に不可能:地下水脈が浅くて掘ったらすぐ水が湧き出てしまって使えない場所が多かったためだろう。
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赤色は豚、濃い青は牛のの防疫が終わっていない農場であり、黄色は豚、薄い青は防疫処置終了の農場である。

青い筋に見える川は表層水であるが、川南ではとても複雑な流れ方をしている(地形の凹凸に対応)し、多数の湧水が流れ出て互いにつながっている姿も見られる。地域の地形と地質から見て、地下水脈はさらに複雑であろう。農場の分布を見れば、処置が終わったゾーンと終わっていないゾーンがモザイク状態で分かれていて、終わっていない場所は川筋に沿っているところが特に目立つ。

終息後にしっかり検証してもらいたいが、埋設場所が確保できずに長期間防疫処置ができなかった場所は農家が自分でいくら努力しても場所が見つからず、そして県も国も手をこまねいて助ける手段を用意できないまま、結果的に放置していたのではないだろうか。敵前逃亡大臣が「隠していないで出せ」といったのは掘っても水浸しで使いようがなかった所だったのではないか。町長も知事も補償問題に気をとられてしまって、防疫のための最優先事項だったはずの埋設場所の確保の問題をしっかり理解していなかったのではないだろうか。
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by beachmollusc | 2010-07-01 17:43 | 口蹄疫

獣医師と畜産農家対象の口蹄疫情報総合サイト

口蹄疫ウイルスを出している家畜の防疫処置が一段落したが、感染した動物から出た排泄物、糞尿、そして汚染された敷き藁などが大量に残っている。これらからウイルスが除去されるまでは、家畜の感染が再発する恐れは消えない。

ウイルス汚染された糞尿や堆肥をイギリスではどのように取り扱ったのかについて情報検索していたら、イギリスの野生動物の疫病についてとても詳しい、獣医や家畜農家が知りたい情報を網羅している(学術的な情報にもリンクさせている)イギリスのサイトに遭遇した。この中に鹿やイノシシなどの問題も詳しく記されている。

Foot-and-Mouth Disease
(with special reference to the UK 2001 and 2007 Outbreaks)
http://wildlife1.wildlifeinformation.org/list_vols/FMD/ContentsFMDMod.htm

FMD Quarantine and Disinfection:
  Introduction and General Information
  Movement of animals and their products
  Movement of people and disinfection of clothing
  Disinfection of vehicles
  Disposal of animal waste, contaminated bedding and foodstuffs
  Drainage and Water Run-off
  Disinfection of buildings and other enclosures
  Control of vermin, birds and cats and dogs
  Control of free-ranging wildlife

  Time required for quarantine restrictions and disinfection BEFORE restocking
  When to lift restrictions for unaffected stock in a region which has suffered a
   FMD Outbreak
  Authors & Referees

  上の赤字の項目が排水、糞尿、堆肥について、そして虫、鳥、犬猫、野生動物に関する留意点。

糞尿や堆肥、サイレージ(発酵飼料)の扱い方などについて、政府当局から出された資料を網羅し、農家のおかれた状況ごとに分かりやすく説明されている。口蹄疫ウイルスについての説明は別途に詳しい解説があるが、このガイダンス文書を見れば普通の農家で当面やるべきこと、注意点などが具体的に理解できそうである。これの日本語版をつくるべきかもしれない。

さらに、「よくある質問(FAQ)」のコーナーがある。

Frequently Asked Questions AND Misconceptions
... for UK Vets and Farmers
http://wildlife1.wildlifeinformation.org/list_vols/FMD/FMD_faqs.htm

良くある質問の一つを下に翻訳して紹介する。

Q: Would it be possible to control the disease in wild animals?
(野生動物について口蹄疫を押さえこむことはできますか)
A: Control of any disease in wild animals is difficult once it becomes established. Many wild animal populations are too widely dispersed for the virus to pass to sufficient new animals, so that FMD would be likely to die out in the population over a period of time. However, FMD has been known to persist in wild animal populations, including for a period in deer, and to return from wild populations into domestic stock. The best way to control disease in wild populations is to stop the disease getting into the population in the first place.

(一旦野生動物に発生した病気はどのような病気であっても押さえ込むことは困難です。野生動物の多くは互いに離れて生息していて新規の動物に伝染する機会が乏しいため、時間が経てば口蹄疫ウイルスは自然に消えて行くものと思われます。しかし、口蹄疫ウイルスは野生動物の鹿などでは長期間維持されることが分かっていますので家畜に戻って再発することが知られています。とにかく、口蹄疫を野生動物に広げないようにすることが基本です。)

当たり前の答ですが、日本ではそもそも野生動物対策が対策本部のマニュアルにはあっても現場にまったく周知されていなかったことが歴然としています。本部が現場の野生動物、鹿やイノシシの存在に無知だったこと、そして現場では野生動物のウイルス対策の必要性に無知だったことの国と県のダブル無知、無関心が根本にあったと思われます。

下の文章は野生動物に関するセクションの冒頭部分です(QandAの説明文になります)。

The Potential Role of Susceptible Wild Mammals in FMD Spread
Many countries have free-living (wild or feral) populations of species which are susceptible to FMD. If the disease were to enter such a population, it could not only affect those animals but also be transmitted back to domestic species. Transfer of the virus between wild and domestic animals is most likely where there is close contact between the animals.

Potential role and control of British wildlife
Deer are susceptible to FMD and produce similar amounts of virus to that produced by sheep or cattle. Wild boar are susceptible to FMD and develop disease similar to that seen in domestic pigs; it is probable that they produce similar quantities of virus to that produced by domestic pigs.
鹿は口蹄疫に感染し、羊や牛と同様な量のウイルスを出す。野性豚は口蹄疫に感染し、家畜の豚と同様な症状を示す。そして、おそらく豚と同程度のウイルスを排出するであろう。

上のサイトの情報源となった書籍の一つ:
Infectious Diseases of Wild Mammals Second Edition
Author(s) /Editors John W Davis, Lars H Karstad, Daniel O Trainer
Publisher The Iowa State University Press, Iowa USA (Year 1981)

"There seems to be little doubt that deer may, on occasion, constitute an important reservoir of virus." (B220).
鹿が時によって口蹄疫ウイルスの重要な保有者になることはほとんど間違いない。

During the last outbreak in California, USA, 22,000 deer were culled as part of the disease control operation and about 10% of these were found to be infected. (B58.6.w6)
カリフォルニアで口蹄疫が発生した時に22000頭の鹿が殺処分されたが、その約10%が感染していた。

一方、堆肥と糞尿と排水のウイルス汚染の問題は対策本部でも現場でも誰でも理解できたはずですが、その防疫が棚上げされていた、という事態をどのように理解してよいものか。パニックのまま放置状態であった現場の問題点を見て見ぬふりの対策本部とは、不思議な国です。そして、そのまんま「非常事態宣言」の解除ですか。

汚染物のウイルス対策については、もうすこしお勉強が進んでから情報をまとめます。
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by beachmollusc | 2010-07-01 09:02 | 口蹄疫

オランダ国境を越えてドイツに鹿が口蹄疫を広げたか

2001年にイギリスで始まった口蹄疫(2000年の日本を含むアジアと同じO血清型、アジアからの汚染された餌が感染源として疑われた)はヨーロッパ大陸に飛び火し、フランス経由でオランダに伝わり、そこでは防疫対策としてワクチン接種を行った。下の記事に、その経緯が簡略に記されている。

FMD hits Netherlands.(foot-and-mouth disease)
Agra Europe| March 23, 2001
http://www.accessmylibrary.com/article-1G1-73001577/fmd-hits-netherlands-foot.html
Outbreaks of foot-and-mouth disease (FMD) were confirmed
on three farms in the Netherlands on March 21, and agriculture
minister Laurens Jan Brinkhorst said he would seek permission
from the EU to carry out emergency vaccination in the areas
surrounding the farms.

The cases were found in the villages of Oene, Olst and Welsum,
about 50 kilometres from the German border. The infection may
have been picked up when some cattle, imported from Ireland,
came into contact with infected animals from the UK in Mayenne
in France (where an outbreak of FMD was confirmed last week),
while in transit to the Netherlands.
  

(後略)

上の報道記事のように、ドイツ国境から50キロ離れていて、国境を越えて家畜に感染が広がることはなかった。しかし、ドイツではオランダで感染した鹿が国境を越えてやってきているかもしれない懸念が残っていたので念のためドイツ国内の国境周辺と対照地域(遠く離れている場所)で鹿の集団が口蹄疫に感染した履歴を抗体として保持しているかどうか調査が行われた。その報告が下のファイルに記されている。

A SEROLOGICAL SURVEY FOR ANTIBODIES AGAINST FOOT-AND-MOUTH
DISEASE VIRUS (FMDV) IN FREE-RANGING ROE DEER (CAPREOLUS
CAPREOLUS) FROM SELECTED AREAS OF GERMANY
Mouchantat S, Haas B, Lutz W, Pohlmeyer K, Frölich K
Verh.ber. Erkrg. Zootiere (2003) 41, 141-144
http://www.izw-berlin.de/de/forschung/fg3/themen/FMD.pdf

In the present study, we assume that during the FMD outbreak in the
Netherlands in 2001 (first case 21/03/01 in Olst/Oene; last case
22/04/01 in Wijhe/Oene) (OIE, 2001) FMDV-infection might have been
transmitted to free-ranging roe deer in German regions near to the
border of the Netherlands. Our objective was to determine whether
seropositive reactors against FMDV occur in free-ranging roe deer in
selected hunting grounds from Germany. Our investigation areas
were located within an approx. 20 km “cordon” along the border of
the Netherlands in the two federal states of Lower Saxony and North-
Rhine Westphalia (Fig. 2). In addition, selected hunting grounds in
Schleswig-Holstein were used as control areas.


(中略、検査方法とELISAの技術についての説明) 以下に調査結果が述べられている。

Until January 2003, two of 111 samples tested were positive for antibodies
against FMDV by ELISA. However, these results could not be confirmed by
VNT. One hundred and nine of 111 samples were negative. The percentage
of animals giving false-positive results in the LPBE varies within the
population studied. Particularly, false-positive reactors can occur at the rate
of 4 % in normal, nonvaccinated cattle and can be as high as 18 % in those
which are stressed (Mackay et al., 2001). 

In conclusion, our preliminary results may indicate that FMDV has not been
transmitted to free-ranging roe deer in our investigation areas during the
FMD outbreak in 2001.


2003年1月までに全部で111検体について検査した結果、109は陰性で2つに口蹄疫の陽性反応が出たが、いずれもVNT(virus neutralization test) では確認できなかった。

ELISA検査による偽陽性の出現率を考慮し、この予備調査の結果からは、2001年の口蹄疫はドイツの野生鹿には広がっていないだろうという判断が得られた。

以上の報告があるように、先進国ではきっちりと調査している。日本で鹿とイノシシの感染の問題がまともに取り上げられていないことは、科学・合理的な思考が行政に備わっていない証拠だろう。
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by beachmollusc | 2010-06-29 13:17 | 口蹄疫

牧場におけるイノシシと牛の接触 - 口蹄疫の伝染

アメリカ、テキサス州のTexas A&M Universityに面白い修士論文があった。

SPATIO-TEMPORAL RELATIONSHIPS BETWEEN FERAL HOGS AND
CATTLE WITH IMPLICATIONS FOR DISEASE TRANSMISSION
A Thesis by AUBREY LYNN DECK
Submitted to the Office of Graduate Studies of
Texas A&M University
in partial fulfillment of the requirements for the degree of
MASTER OF SCIENCE
May 2006
http://etd.tamu.edu/bitstream/handle/1969.1/5884/DECK-THESIS.pdf?sequence=1

口蹄疫などの伝染が牛の牧場で起こる可能性について実際の牧場における牛と野生豚の行動パターンについて、GPSで位置座標を記録し、地理的情報解析システム(GIS)で評価した研究である。

論文要旨
It is widely recognized that livestock industries are vulnerable to intentional
or accidental introductions of Foreign Animal Diseases (FADs). Combating
disease is difficult because of unknown wildlife-livestock interactions. Feral
hogs (Sus scrofa) could harbor and shed disease in areas used by domestic
livestock such as cattle (Bostaurus). Extent of risk logically depends on spatio-
temporal interactions between species. I used Global Positioning System (GPS)
collars on cattle and hogs in combination with a Geographic Information Systems
(GIS) for detailed analysis on movement patterns of these 2 species on a ranch
in southwestern Texas, USA. Motion-triggered video recorders were also utilized
to determine interspecific activity patterns. I tested hypotheses that spatio-
temporal distributions of domestic cattle and feral hogs on rangeland overlap
and that interspecific contact occurs. If these posits are true, it is possible that
introduced pathogens like foot-and-mouth disease (FMD) could be transmitted
from feral hogs to cattle. Using a rate of 1 GPS fix/15 min (96 fixes/day), I found
that spatial distribution of individual hogs and cattle overlapped on both the 95%
and 50% kernel area use among 4 seasons. Both cows and feral hogs used
Clay Flat, Clay Loam, and Rolling Hardland more so than other range sites. During
Summer 2004, riparian zones were the most used feature, identified at 14%
(2,760/19,365) of cattle and 70% (445/632) of hog fixes. Other than brush strips,
cattle and feral hogs primarily interacted at riparian zones, fencelines, and roads.
There were no direct interspecific contacts evident from GPS data, but 3 cases
were recorded from video data. Indirect interspecific contacts that may be
sufficient for disease transmission occurred much more frequently (GPS = 3.35
indirect contacts/day, video = cows follow hogs: 0.69 indirect contacts/day and
hogs follow cows: 0.54 indirect contacts/day). Research results suggested that
both species often travel along the same roads and fencelines to water and food
sources, especially during extreme heat and low-precipitation conditions. This
research provides basic information needed to improve models for management
of FMD outbreaks in the U.S., based on specific knowledge of landscape usage
and movement patterns of feral hogs and cattle.

この研究結果で牛と野生豚の直接的な接触は見られないが、餌や水を求めて移動する経路(河畔、道筋やフェンス沿い)が共通していること、高温で少雨の時にそれが顕著に見られることを明らかにし、口蹄疫の種間の感染が起こる可能性があることを示唆した。

GIS、地理的情報の解析技法は地図上に様々な情報を示してパターンを解析する、コンピュータの能力が発揮できるシステムである。

口蹄疫の発症例を地図上で示し、それを時系列で見ることはウイルスの伝染のパターンを知ることにつながる。家畜ごとに畜産農家の位置情報があれば、どこが発生していてどこが近接していて感染の危険度が高いか、などの情報を即座に知ることができる。気象災害では洪水予測などで行政によってすでに実用化されているが、家畜伝染病の場合は何もなされていない。口蹄疫は一旦発症すると、移動制限や相互訪問の禁止などの強い規制がかかるので、それぞれの農家が自分達の置かれている状況を把握できないでパニックとなる。これを助けるための情報の収集と伝達に使えるGISを県や市町村単位で導入するべきであろう。
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by beachmollusc | 2010-06-28 22:09 | 口蹄疫

口蹄疫とイノシシの生態

唐津市がイノシシ駆除へ、口蹄疫感染防止で(2010年6月12日 読売新聞)

 宮崎県で感染が拡大している口蹄疫問題に絡み、イノシシが媒介する恐れについて、11日の唐津市議会一般質問で取り上げられ、市は19日~8月末に集中的に駆除する方針を示した。
 宮崎卓議員が「もしも唐津に口蹄疫が入れば、経済も停滞する懸念がある。畜産農家が恐れているのが野放しになっているイノシシ。口蹄疫に感染する豚と同じ偶蹄類で、でんぱしていけば大変なことになる」と対策をただした。
 これに対し、岩本秀行農林水産部長は、5月24日に開いた臨時の唐津地域有害鳥獣広域駆除対策協議会で、「畜舎に侵入して口蹄疫を媒介する恐れのあるイノシシを重点駆除することを決めた」と説明。畜産農家の多い市西部の上場地区で、イノシシの出没する場所、畜舎周辺を対象に捕獲オリ、ワナなどで駆除することを明らかにした。


口蹄疫に感染すると問題を複雑化させるかもしれないイノシシの情報も調べておこう。

九州における鹿やイノシシについての全体像を論じた論文が公開されていたので、その「さわり」の所を部分的にピックアップして下に引用:

九州における狩猟鳥獣の変化に関する研究
九州森林研究: Kyushu J. For. Res. No. 57, 34-38 (2004)
飯田繁 (九州大学大学院)
http://ffpsc.agr.kyushu-u.ac.jp/jfs-q/kyushu_forest_research/57/57po009.PDF

先に成立した森林・林業基本法,そしてそれに伴う森林法の改
正によって,新たに森林・林業基本計画を樹立することになった。
その基本計画の一つの柱が「森林と人との共生林」であり,野生
鳥獣と共存する森林を作ることである。それは日本の林業政策に
動物学を再び取り込もうとする点で注目されるところである。ま
た,そのことは,林学・森林科学を標榜する大学に動物学の導入
を迫るものである。しかし,法律(計画制度)の基本的な精神は
人間社会と動物の関係を棚に上げ,野生鳥獣だけの社会(英語で
Wilderness の世界)を前提にしたもののようで,日本の実情と
かけ離れている。
(中略)

 まず初めに狩猟による九州における動物の捕獲数の変化につい
て述べる。全国的な傾向と同じように九州でも1970年代に捕獲数
が増加する。しかも,70年代にはウサギの捕獲数(約12万頭)が
もっとも多く,頭数で動物全体の7割程度を占めていた。次いで
イノシシ(約2万頭),タヌキ(1~2万頭)の順で捕獲された。
しかし,80年代以降様相が変わり,ウサギの捕獲数が減少し始め
る。代わってイノシシ,シカの比率が増大するようになる。そし
て2000年の今日では,イノシシの捕獲数(3.4万頭)が最も多く,
4割を占め,シカ(1.6万頭)も約2割を占める。かつて第1位
であったウサギ(2.7万頭)は3割に減少する。なお,その他の
動物は合計で10%にも満たない(表-1参照)。
(中略)

 他方,第2グループの特徴は,シカ,イノシシ,サルといった
比較的大型の動物であり,オオカミなどの捕食者がいないため,
増加を食い止める自然の仕組みがないという点である。マングー
スも事実上奄美大島などで動物の頂点に君臨する動物である。し
たがって,狩猟による捕獲がなければ生息数を抑制することはで
きない。しかし,現状では狩猟による捕獲数の増加があるものの,
それ以上に生息数が増加しているため,農作物に対する被害も増
加し,有害鳥獣による捕獲数も増加するという連鎖が起こってい
るのである。

(引用おわり)

上の論文の著者は山間部における人間の生産活動に野生鳥獣が強く依存していて、営農の変化が餌の変化とリンクしての動物集団の個体数増減が起こっていることを強調している。つまり、自然の中の「野生」動物ではなくて「人獣の共生関係」にある人への鳥獣の従属関係を認識し、山村における「森林の野生鳥獣との共生関係」の管理のありかたを考えるように主張している。ただし、そのための具体的な提言は出されていない。

生物科学という学術啓蒙雑誌が(社団法人)農山漁村文化協会から出版されている。その昨年の2号に「イノシシ」特集があった。

特集 野生動物との共生 イノシシ被害を考える 
生物科学 60(2), 66-104, 2009-02

イノシシ被害とは何か 江口 和洋, 66-68

イノシシ被害対策の歴史(シシ垣)とGPSテレメトリーからみた近年の被害地におけるイノシシの動向 高橋春成, 69-77

中山間地域における集落の実態とイノシシ被害 作野広和, 78-88

中山間地域における農林業構造の変容と資源管理--九州の森林問題を中心として 
佐藤宣子, 89-93

イノシシSus scrofaによる農作物被害への対策とその課題 小寺祐二, 94-98

獣害対策の現状と今後の研究の方向性 仲谷淳, 99-104

上の雑誌のバックナンバーはオンラインで購入できるので早速注文した。猪による農作物の被害は全国的に増大していて、それについての行政関係の報告は多数あるが、基本的な生態、個体群動態などに切り込んだ論文はとても少ない。

冬期の寒地型牧草地はイノシシ(Sus scrofa L.)の餌場となる
上田弘則, 高橋佳孝, 井上雅央  日本草地学会誌 54(3), 244-248, 2008-10-15

… 冬季の牧草地がニホンジカの餌場になることが指摘されているがイノシシについては不明である。 … そこでイタリアンライグラスを播種した寒地型牧草地のイノシシの利用実態を明らかにした。 … 10月から3月までの5ヶ月間の牧草地におけるイノシシの糞塊数は1904個/haであり,1月と3月に回収した糞の内容物は単子葉草本の占有率が高かった。

鹿と猪の餌場となってしまっている牧場で、もし牛が口蹄疫ウイルスを出すと、きわめて濃厚な接触、つまり感染の危険があることが良くわかる。

イノシシ : 生態と感染症から見た安全な付き合い方(<シリーズ>森の危険な生物たち13)
仲谷淳、宇仁茂彦 森林科学: 日本林学会会報 (57), 27-30, 2009-10-01
この雑誌は提供学協会の意向により、刊行後2年の間はご利用いただけません。情報を出すことに存在意義があるはずなのに、ケチな学会ですね。

野生のイノシシからE型肝炎に感染する事例が出ているらしく、医学と農学の両方の分野で研究報告が出ている。しかし、上に引用した論文(有料閲覧もできない)をはじめとして、オンラインで公開され無料閲覧できるものはほとんどない。


鳥獣関係統計の説明・資料 (インターネット自然研究所)
http://www.sizenken.biodic.go.jp/wildbird/flash/toukei/07toukei.html
鳥獣関係統計は、鳥獣保護及び狩猟行政に資する基礎資料として、毎年度の狩猟や鳥獣の捕獲許可の状況、鳥獣保護区の設定状況等の情報をまとめた唯一の資料です。

上のサイトにアクセスしたが、非常にわかりにくい。内部資料としているのは分かるが、グラフなどにして明快に示さないと市民レベルでは全く役に立たない。

新富町農業振興課
課からのお知らせ2010年04月27日 有害鳥獣駆除許可について
現在、町内全域において、有害鳥獣による農作物等への被害が発生しており、駆除班による駆除を下記のとおり許可しております。町民の皆様のご理解と注意をお願いします。
駆除許可鳥獣及び数量
イノシシ 10頭
サル   20頭
カラス  200羽
ドバト  200羽
駆除許可期間平成22年4月23日(金曜日)から平成22年6月21日(月曜日)まで
駆除許可区域町内一円
駆除方法銃器使用・捕獲用罠使用

新富町で口蹄疫の発生中にイノシシを捕獲したかもしれませんが、どうなったのでしょう。他の市や町では?

<おまけ>

■[メモ]狩場の悲劇 (リストから宮崎県での狩猟事故を抽出)
都道府県 発生年月日 年齢*1 狩猟経験*2 概要

宮崎県 1998/12/19 67 22 ワナにかかった猪に向って発砲したところ発砲と同時に足が滑って銃内の残弾が暴発。真横に立っていた被害者の下腹部に命中。
宮崎県 1999/1/2 71 30 待場の手前300mの所で倒れていた。脳内出血
宮崎県 2001/7/25 62 27 有害鳥獣駆除に出猟し、脱包をせずに猟銃を車の助手席に置いて走行中、振動若しくは側溝への脱輪により、助手席に置いてあった猟銃が暴発、散弾が左胸部を貫通し死亡。
宮崎県 2001/11/28 62 4 急斜面から猟銃を発砲した際、バランスを崩し転倒した。その際に弾が残っていた猟銃が暴発、散弾が胸部を貫通し死亡。
宮崎県 2002/4/28 50 7 有害鳥獣駆除に出猟し、シカに向かって(上方に向かって)発砲したところ、シカの後方にいた被害者に流れ弾が命中し死亡した。
宮崎県 2003/11/26 51 10 ミカン園を渉猟中、枯葉を猟銃で払ったため、自動装填式の銃が暴発し、左胸部を3号弾が貫通し死亡。
宮崎県 2004/12/27 72 33 左下方で音がして黒いものが見えたため、シカだと思い発砲した
宮崎県 2005/12/25 66 26 シカ猟中、共猟中の仲間をシカと間違えて誤射
http://d.hatena.ne.jp/trivial/20081128/1227875546
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by beachmollusc | 2010-06-28 14:12 | 口蹄疫