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beachmollusc ひむかのハマグリ


海辺の浅瀬は水産動物のこども達のゆりかごです
by beachmollusc
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海辺の自然を取り戻そう
 自然の恵みを後世に残すためには、その生態と環境を深く、よく知ることが基本です。

 海岸の浅瀬、干潟や砂浜は資源生物のゆりかごです。
しかし、それにおかまいなしに埋立てや海岸構造物の建設、水質汚染も加わって、日本中の水辺、海辺の環境は撹乱され、破壊されてしまいました。その結果、ハマグリなど干潟の動植物の多くが絶滅危惧種となっています。

 このブログでは、主に砂浜環境の保全を念頭において、日本各地の山、川、海の姿を調べて見てまわったこと、
そして2006年5月に移住した日向市の海辺と里山の様子や生き物などを紹介します。

このブログにリンクを張ることはご自由にどうぞ。

    - 自己紹介 -

大学院博士課程修了後7年間の海外での研究と28年余り大学教員をしていました。

海の無脊椎動物(貝、ヒトデ、サンゴ、クラゲなど)が専門、自称の学位は Doctor of
Underwater Marine Biology
(DUMB:バカセ)

楽観的な悲観論者または悲観的な楽観論者:生態的に無理をしている人類の滅亡は近いだろうが、それも自然の摂理じゃないのかな

せっかちな慎重派:ゆっくり
見極めて急いで集中的に
お仕事します

好きなもの:日本蕎麦が一番、パスタ・スパゲッティ、うどんもよし、つまりメンクイです

嫌いなもの:人混み、投棄ゴミ、マスゴミ、脳衰官僚

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<   2009年 08月 ( 25 )   > この月の画像一覧


R22のシマサルナシ

30日は青島から日向市に戻る道を、尾鈴山塊の西側めぐりで、西都市と木城町経由で、国道219号線から県道22号線で美郷町南郷区に出てから国道446号線、327号線と走ってきました。国道10号線を真っ直ぐ走るよりもわずかに遠回りになり、険道22号線に工事中の難所が複数箇所ありますが、日曜日にはすべて開放されて通行に支障はありません。

木城町内の22号線で度川と小丸川のダム湖に沿っている、実が付いたシマサルナシを以前見つけていたので、それの状況確認をしながら、ゆっくり走って、新たに実がなっている株を1つ発見しました。これまでに見た最大の大きさの実がなっていました。まさにミニキウイです。
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この株は道路の崖下側の樹木にクズと一緒に絡まっていました。
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前に見つけたものは健在で、道路からかろうじて届く場所にあります。果実はそれほど大きくなっていないようですが、おそらく猿が来ない場所にあり、道路から隠れていて見えないので、完全に熟すまで残っているでしょう。
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新たに大きな蔓を見つけましたが、これは実が付いていませんのでオス株でしょう。
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シマサルナシの葉は他のサルナシ類よりも大きくなり、厚手で先が尖り、内側にやや折れているという特徴があります。古い葉はカキの葉に見た目と質感が少し似ています。
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新しい葉に赤っぽい模様があるのが特徴です。
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by beachmollusc | 2009-08-31 13:38 | サルナシとマタタビ

モミジカラスウリなど

サルナシ類に注目していると、他の蔓植物の栽培も気になります。実が食用や薬用に、蔓が吊橋の材料になったり、飾り物にも利用できる「山の幸」を網羅しておきたいと考えています。

カラスウリ類は実が装飾用に利用され、また、夜咲く白い綺麗な花が夜間に営業する店舗を飾ったりしているようです。この仲間の実は綺麗であっても食用にはならないものと思い込んでいましたが、モミジカラスウリが美味しいというネット情報に遭遇してびっくりしました。

植物生態学者の見た「自然と山の幸」ブログ記事より引用:
http://blog.goo.ne.jp/wildwatcher2007/e/ae8095bca2a1971e2b520dc183b5de66

モミジカラスウリ Trichosanthes multiloba Miq.
 「モミジカラスウリの果実は, 緋赤色に熟し,橙色の縦筋がある」と記載した文献が多い。カラスウリも,キカラスウリも,試したかぎりでは果実の苦みが強烈だったので,モミジカラスウリも果実は苦いだろう,と想像していた。

宮崎県中部,綾町,綾北渓谷では,モミジカラスウリが,橙黄色に熟れていた。
そのモミジカラスウリを,口にすると,びっくりするほど甘くて,味がよかった(1988年.11月.17日.)。


「黄熟した液果は, 乳白色の果肉が甘くて, 味覚はアケビより, ずっと上」と書かれていたので、以前道端で見つけた場所(内緒)に29日に出かけて実を採取してきました。
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この某所にはカラスウリ類各種が多数成育していて、秋が深まれば道端で赤や黄の果実が採取できます。

みつけておいた実がそろそろ熟している頃かもしれないと考えたのですが、すこし色づき始めている物があるだけで、蔓によってはまだ花が咲き続けていました。

とりあえず切り取った実の殻を開けて種を囲んでいた白い果肉?を味わってみましたが、ほのかな甘みがあるかないかわからない、味がないといった方が近いものでした。完全に熟すまでゆっくり待ちましょう。

一方、カラスウリは最近になって花がアチコチで咲き始めていて、わずかに見られる実は未熟でした。
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カラスウリに混じってツヅラフジの仲間が面白い実をつけているのを見つけました。

アオツヅラフジの実はブドウに似ていますが、なんとなく毒々しい印象です。
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ハスノハカズラの実は緑色の未熟のものと赤く熟したものが混ざっていました。
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この仲間は有毒植物:アルカロイドを体内に含んでいるようで、論文検索で成分の研究報告が多数出てきます。つまり、薬になるわけです。

下は薬草サイトhttp://www.e-yakusou.com/sou/index.htmlなどの情報から抽出した情報です。

アオツヅラフジ Cocculus trilobus DC.
別名: カミエビ  生薬名: モクボウイ(木防已)  
山野に自生する雌雄異株のツル性植物。蔓・根を利尿・鎮痛・解熱など、果実を利尿薬とします。
アケビとともに、ツルを篭「かご」や葛篭「つづら」の編む材料にしました。

つづらは蓋と身のある大きい籠で、「舌きりすずめ」のお土産が入れられていたのがこれです。 いまどき手に入るかと思ったら、ネットで販売しているサイトがありました。若者に人気があるそうです。
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by beachmollusc | 2009-08-31 09:03 | 植物

日向市美々津の乙羽山のシマサルナシ

香川大学農学部の片岡教授が日向市周辺のサルナシ類調査を行うこととなり、シマサルナシを数十年前から孤軍奮闘で栽培している黒木農園の様子を実地検分したいということになりました。来月10日に農園を訪問する予定なので、今日は黒木さんのところに訪問の受け入れのお願いに出かけました。

黒木さんがシマサルナシを栽培している背景として、農園の近くの山中に野生のシマサルナシが豊富であることが重要です。そこで、近くの乙羽山に案内していただき、自生しているシマサルナシの生育状況を見てきました。

下のヤフーマップのURLでわかりますが、乙羽山(標高は200mあまり)美々津の田の原地区にあり、黒木農園から約2km西に位置しています。太い道路は広域農道の「尾鈴サンロード」です。
http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&lat=32.33912936649314&lon=131.55336170230214&z=16&mode=map&pointer=on&datum=wgs&fa=ks&home=on&hlat=32.308314142415&hlon=131.58285527263&layout=&ei=utf-8&p=

美々津小学校の田の原分校の右手から石神山を反時計回りにぐるっと回り、乙羽山に登る道にたどり着きました。黒木さんの話では、このしっかり舗装された山道は農水省のパイロット事業で桑の栽培を山中で展開するための基盤整備だったそうです。ここでも道路建設だけで何億円か使われてるようです。開拓者魂は立派ですが、営農するために極めて立地条件が悪い場所に「パイロット事業」を展開し、しかも対象作物の将来性を考えもしないで農業従事者を引きずりまわす(農政)麻痺の典型でしょう。

案内役の黒木さんです。
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養蚕業が崩壊したため桑の栽培計画は消滅し、農地は放置されたのでしょう。結果として普通の自動車が走れる道路が山の頂上近くまであるので、サルナシ探しのアクセスとしては申し分ありません。山の状態も自然の営みによって、種々雑多な樹木が成育し、それに絡まったシマサルナシ(多い)とサルナシ(少ない)の蔓が大きく育っていました。結果的に乙羽山はシマサルナシの宝庫となっています。

野生の果実を収穫して直販店などで販売することもできますが、自生するサルナシ類の蔓は実の収穫が難しい高い木の上や急斜面にあります。収穫のため蔓を伐採すると、再生は出来るかもしれませんが、時間がかかるでしょう。蔓を誘引したり剪定したりするため、そして楽に収穫できるように果樹園を設計する必要があります。そして、優良な果実を実らせる株の選抜・育種もやるべきでしょう。

実がなっていた二本のシマサルナシの蔓から枝先を採取して持ち帰り、挿木苗を作っています。
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2本の内の1本は葉が丸い特徴がありました。シマサルナシは葉の先端が突き出る傾向が強いのですが、個体変異があるようです。そのため、葉だけではサルナシかシマサルナシか判別できないような蔓も出てきます。
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by beachmollusc | 2009-08-29 19:31 | サルナシとマタタビ

宮崎県の自動車林道建設

一昨日の北郷区内での林道探検は、造次郎山から下山した後に、未踏査だった国道388号線の東側で327号線の北側にある上八峡(カミヤカエ)を訪れました。388号線の和田越バイパス、山口トンネルと和田越トンネルの東側の山中です。

上八峡へ向かう道の途中で、まさに開設中の自動車林道に遭遇しました。カイノキ谷線です。
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ジャリが敷かれたばかりの道で、まだ路面が締まっていない、とても走りにくい道でしたが、全線開通していて、現場では重機で最後の仕上げをやっていたようですが、始発から終点まで走ってきました。
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細切れの区間ごとに各年度(少なくとも18年度から20年度)の建設標識がありました。
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終点のところで別の舗装自動車林道に出ました。
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そこで、この道を左折して山を下ると、和田越トンネル付近に出る道となっていました。林道標識では和田越・五郎太線とありますから、最初のところで右折していれば東の山之口・五郎太線に接続する道だったかもしれません。
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とにかく、県内の山中では相変わらず誰も通らない林道建設が続いています。

宮崎県のHPの林業の情報で民有林内の自動車林道の総延長距離のデータが見つかったので、グラフにしてみました。これは緑資源林道などの国が開設している大規模林道は含まれていないと思います。
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データの元は:林内路網統計
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/kankyo/seibi/zourin-hojyo/page00166.html
<当該調査は、県内の民有林における林道、作業道(路)の整備状況を把握し、林内路網密度などの基礎資料を得るため、毎年度、実施しています。>

サイト内に今回走った和田越・南川線の写真がありました:
(写真:九州山地の尾根伝いに伸びる和田越・南川線)
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/parts/000086153.jpg

データとして平成18年度(2006年)までの調査結果が示されています。上のグラフでわかりますが、1980年から2000年までは約800km、年ごとに40kmくらいのペースで自動車林道が延長されています。今世紀に入ってからはペースが半分程度に落ちていますが、目標の路網密度を達成するまでは今後も建設を続ける計画があるようです。

こういった、社会インフラ投資に見合った林業生産が将来的に見込めるのか、また林道建設が林業の振興に寄与できているのか、しっかり検証するべきでしょう。県の林業公社の取り扱いについての情報もありますが、莫大な借入金を積み上げていて行政のお荷物となっていることは林野庁と同様です。

社団法人宮崎県林業公社の今後の経営形態について
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/kankyo/seibi/ringyo_kousha/keieikeitai.html
自分勝手なダイアグラムで公社の存続が適切であると都合よく主張していますが、経営破綻に関してはその責任から逃げています。経営が全くだめな破綻した組織が存続できるのはお役所ならではのことでしょう。

{追記}

林道カイノキ谷線について調べてみたら美郷町の事業計画書が見つかりました。

頑張る地方応援プロジェクト
http://www.town.miyazaki-misato.lg.jp/736.pdf

上のファイルの11頁の美里町林道網整備プロジェクトに掲載されていましたが、道整備交付金事業というカテゴリーの中で、カイノキ谷線、開設410m、事業費95,877,000円ですから、未舗装で1mあたり23万円強です。この道筋に集落や農地は無いようですので、つくるためにつくったように見えます。

緑資源の大規模林道、つまり7m幅で片側1車線の完全舗装、ガードレール付き、の建設単価が1mあたり約20万円です。ジャリ道で幅4m程度の低規格道路の建設単価が大規模林道と同等というのはなかなかのミステリーです。

ヤフーの地図と空中写真でこの林道周辺の様子がわかります。地図には見られない林道だらけですが、それが枝分かれを続けて急速に増殖しています。ツーリング用の地図が全く当てにならないことはライダーさんたちの走行レポートを見ると良くわかります。
http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&lat=32.464663904127484&lon=131.45890419912857&z=16&mode=aero&pointer=on&datum=wgs&fa=ks&home=on&hlat=32.498150674512&hlon=131.49516766501&layout=&ei=utf-8&p=
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by beachmollusc | 2009-08-28 08:41 | 評論

美郷町のモミジ林道、造次郎公園探訪

居酒屋なんじゃろかサイトで北郷の宇納間から西郷、諸塚方面に向かうモミジ林道の記事がありました。
http://nanjaroka.com/tihoudou/yosinomiya/index.html
http://nanjaroka.com/tihoudou/zouzirouyama/index.html

県道210号線で宇納間から六峰街道にはたびたび出ていますが、その途中にモミジ林道という山道があることを見落としていました。なにしろ旧北郷村の山中には林道が縦横に張り巡らされていて、林道密度日本一の諸塚村に負けていません。まだ走っていない林道がアチコチに残っています。昨日の昼間の探訪報告です。

日向市から国道327号線を西に耳川沿いに進むと、東郷町の道の駅の前後で、走っている目の前の山腹が無様に見えます。これは日向市の観光上の最大の汚点でしょう。ふるさとの美しい自然景観を破壊する無神経さが信じられません。
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山腹を大きく抉り取った高規格の林道だろうと思って、この道へのアクセス路を探し続けていますが、いまだにわかりません。おそらく、西の八峡という集落の東側の斜面と思われます。とにかく、晴れている日に見るとぞっとするおぞましい姿です。中国でやったみたいに、緑色のペンキで緑化でもしたらどうでしょうか。

国道327から388に移り、宇納間の中心地から県道210号線を北上すると、すぐにモミジ林道の入り口がありました。道幅が広い(4m)しっかりした舗装林道です。周囲は杉畠で薄暗くなっていますが、道端にはモミジの大きな木があって、紅葉シーズンには綺麗なことでしょう。
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林道を登りつめると稜線の道となって視界が開けます。そして山上の交差点に出たら「吉野宮神社」にたどり着きます。
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暑い中で、長い急な階段を登るのは遠慮して、失礼して、参拝しないで通り過ぎました。

神社から六峰街道、諸塚方面には進まないで、反対側の新しく舗装されたばかりの綺麗な道を進みました。林道の名称は和田越・南川線で、途中複数の支線が枝分かれしています。
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道端にオニマタタビの大きな蔓が絡まったスギ(またはヒノキ)を見かけました。
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その近くにも道路沿いの崖下の木に別の大きな蔓がありました。
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キウイフルーツですが、標高700mに近い山の稜線にあり、近い場所に人家もなさそうなので、野生化したものにしては不思議です。どうやってここに来たのでしょう。

真新しい綺麗な舗装道路が突然ジャリ道に移る姿に見慣れていますが、この道の場合、北郷区から西郷区に入った途端に舗装が切れました。予算執行の行政区画が明確になされているようです。
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砂利道を進むと奇妙な場所に出ました。標識には「若宮 造次郎公園」と書いてあります。
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雨水を溜めているタンク付きのトイレがあり、その先に小高いテイクオフ場があります。
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造次郎フライトパークで、スカイスポーツの拠点として行政によって4年前に整備されたようです。
http://www.kanko-miyazaki.jp/sys/search/detail.php?id=4264
http://www.kanko-miyazaki.jp/db/wakamiya.pdf

公園には草むらの中に熊がいましたが、残念ながら石で出来ています。近くには石のライオンもいましたが、このような公園整備のアイテムとしては???です。予算消化に困ったのでしょうか。それとも、九州で熊が絶滅したかもしれないので、それを憂えてのことでしょうか。
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延岡市、北川町の鏡山と日向市の米の山にも同様なフライト拠点がありますが、宮崎県のスカイスポーツ人口は小さいようです。

検索して造次郎公園の利用者の様子を調べてみましたが、ネット上では2003から2004年頃、公園整備前にも利用されていて、着陸する麓の若宮集落との地域住民との交流の様子が記録されています。その後、土砂災害でアクセス道路などの崩壊があり、利用は途絶えていたようです。

昨年、この場所でフライトを楽しんだグループがあったことも検索でわかりました。全く利用されていないわけではないようですが、草刈などの維持管理は麓の若宮集落に丸投げでしょう。

麓の耳川沿いの集落を見下ろす、周囲の山並みの景観はなかなかのものですが、不便な場所にあって、アクセス道路が悪く、利用者は極めて少ないと思われます。そもそも、この場所の存在がスカイスポーツ愛好者に知られているのでしょうか。地元に熱心なグループがあれば、ビジターも来るでしょうが、施設を造りっぱなしでは、そのうち完全に存在が忘れ去られるでしょう。
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若宮から登る林道は行き先標識もなく、複雑に枝分かれしていて、部分的に舗装されている路面も盛大に崩壊しています。大型林業トラックの通行に耐えるようには舗装されていません。
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麓に近い路面は舗装の修復跡だらけでしたが、公園の近くではメチャクチャに崩れた場所だらけでした。おかげで、用心していても自分の車の腹を2回こすってしまいました。
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by beachmollusc | 2009-08-27 21:02 | 日記

遠見半島

「居酒屋なんじゃろか」というサイトに宮崎県北部の田舎道の探訪記が掲載されていることを発見しました。
http://nanjaroka.com/tihoudou/index.html
延岡駅に近い居酒屋さんのホームページですが、田舎道だけでなく北部の名所・旧跡の近況を見てブログでも報告されています。サイトのオーナーさんとは話が合いそうですが、居酒屋とは教員時代に学生さんのコンパに顔を出して中に入った経験は数回ありますが、自分には全く縁が無い場所です。

延岡と門川にまたがって遠見半島という岩山の岬が海に突き出ていますが、ここにシマサルナシが見つかるかもしれないし、なんじゃろかさんの記事も面白かったので、おとといの25日に走って見てきました。

居酒屋なんじゃろか:遠見半島森林公園
http://nanjaroka.com/tihoudou/tomi/index.html

日向市から広域農道で門川町に入り、鳴子川の橋の近くで国道10号線に出ました。そして門川海浜総合公園のところを海岸沿いに走り、子ども達が描いた面白い壁画がいっぱいの庵川東の防潮提を過ぎて遠見半島の山に登る道があります。

山中には険道224号線があり、特に延岡に近い方で厳しくなっています。1箇所ヘアピンの曲がり角で坂道を回りきれずに切り返しました。なんじゃろかさんはこの狭路のところを:
「ただ道が異常に狭い。初心者には無理かな(とにかく車幅いっぱいなのです)。」と描写しています。

確かに道が狭くて離合は不可能な曲がりくねる坂道が続いていました。対向車が来なかったので問題は発生しませんでしたが、もし来たらどうしようかと心配しながら用心して走りました。

結局、この半島の道は樹木が繁茂している陰になっていて、サルナシ類は全く望みがありません。山腹を走る険道224号線と平行にあった、庵川東に流れ出る新川沿いの名無し道でも収穫なしでした。

収穫は、庵川東の干潟を見下ろせる場所でスナップ写真が撮影できただけ。
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門川町のある尾末湾には門川漁港(写真の奥の方)と庵川漁港(手前)があり、同じ湾内に日向市の漁港もあります。(おまけに、遠見半島の延岡側、赤水にも延岡新港内に漁港があります)

漁港と漁協の建物は立派になっていますが、門川町の漁業生産はジリ貧のようです。税金を投資する対象を間違えているのでしょう。資源を守り養うのでなく、干潟を埋立て、沿岸の環境保全に力を注いでいないのではないでしょうか。

漁業データの出所は門川町のホームページですが、生データを表にしているだけ(分析していません)。
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平成8年から17年の10年で、門川町の漁業者数は380から252名(準組合員を含む)と減少しています。漁業従事者一人当たりの年間水揚げ金額のグラフで、一人当たりの水揚げ金額は減少を続けているわけではなく、漁業者の減少にともなって生産が減っていることがわかります。
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門川町の防災ダム脇の謎の道路は以前のブログで紹介しました。その道路で見つけたシマサルナシが元気にしているか確認するため、帰り道に立ち寄ってみました。

防災ダムの堰堤上の橋と道路を渡って、謎の道路に出たら、道路に障害物ではなくて、中途半端な通行止めがありました。車は中に入れるようにスペースが開いています。
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どこにも行けない行き止まりの道が「全面通行止め」ということで、ものすごく好奇心がくすぐられます。当然、何がおこっているのか調べたくなり、幸い車が通れるようにブロックされていたので、シマサルナシのあるところへ進み、行き止まり地点まで走りました。道路には全く何事も無く、夏草が繁茂して道幅が狭くなっているだけです。

シマサルナシは他の草がものすごい勢いであったのでやや押されている感じでしたが、ガードレールから道路にはみ出ている部分も元気で、草刈の「被害」を受けていませんでした。

全面通行止め、のブロックには「宮崎県東臼杵農林振興局」と書かれていたので謎の道路が防災ダムに付随した農道らしいことが察知されます。ひょっとすると日豊グリーンラインという広域農道を五十鈴川の北にも伸ばすつもりだったのかもしれません。

現在、広域農道は五十鈴川で、日向市から門川に渡る橋で、国道388号線の交差点、小園で終点です。門川では県道226号線が広域農道から続いていて、それが延岡南の自動車道路に接続されています。この自動車道が南に延長される工事が盛んに進められていますが、平行している広域農道が下道となるのでしょう。この農道が農道という名称を捨てる日が近いようです。

自動車道、国道、地方道、農道、林道と農林水産省と国土交通省、県と市と町などがテンデンバラバラに予算を分捕りあって(交通体系のシステムを総合的に考えないまま)土建業振興中心に進めている道路行政ですので、謎の道路はそのまま置き去りでしょう。
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by beachmollusc | 2009-08-27 08:47 | 日記

小倉ヶ浜のスナガニ

GIビーチのスナガニの様子が変だったので、比較するため、小倉ヶ浜の真ん中の赤岩川河口の様子を見てきました。今朝はさわやかに晴れ、心地よい温度でミッキーも元気一杯に走りました。

早めに出かけたおかげで、巣穴から出て歩き回っていたカニさんたちに会えました。見事に背景に溶け込んでいます。目玉が突き出ているので視界は360度あり、上と横からの危険を素早く察知します。
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巣穴と周辺の様子は異常なし。
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打ち上げブツとしてエボシガイがびっしり付着したガラス瓶がありました。
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金属ふたがしっかり閉まっていて、ふたにはV8とあります。

英語で(安全ボタン)ふたの中央の凹みが膨らんだ場合は購入するべからずと注意書きがあります。購入者の注意を重視するというのがアメリカ流です:日本では販売する側が神経を使って不注意なお客様を「保護」するようです。過保護、自己家畜化の進んだ日本社会では役所の指導で書き方が違うことになるでしょう。

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V8という食品は何だろうと調べてみたら、有名なアメリカの缶詰メーカー、キャンベルが製造している野菜ジュースでした。8種類の野菜vegitableがミックスされているそうです。日本でも販売されているようですが、画像検索して同じガラス瓶があるかと探しても見当たりません。アメリカでは大きいビンがデカイ冷蔵庫用に販売されますので、アメリカからやってきたか、あるいは海上投棄のゴミでしょう。エボシガイが着いてからどのくらいの速度で成長するのかわかれば、漂流時間のミニマム推定ができるのですが、具体的な情報を知りません。
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by beachmollusc | 2009-08-26 08:39 | 海岸

スナガニが異常行動

今朝のGIビーチでは、2週間前のチョウセンハマグリの大量死の時に死んで海中に残っていたと思われる殻が打ち上げられていました。10センチ近い大きさのものが20個あまりで、大きいものが中心になっています。肉は綺麗に無くなっていて、死んだばかりではありません(浜全体で打ち上げ殻を残らず拾い集めておいたので、その後の過去数日間の打ち上げです)。
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潮が引いた砂の上でスナガニが奇妙なことをやっていた痕跡が残っていました。通常は巣穴の周辺で綺麗な放射状に砂ダンゴを並べるのですが、今朝はランダムに一面に散らかっていたのが不思議です。
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正常な砂ダンゴが河口から離れた場所にありましたが、川に近い方では異常でした。
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by beachmollusc | 2009-08-25 22:31 | 海岸

高潮の影響

小倉ヶ浜で何か起こっていないかと、良い天気の早朝の散歩をかねて浜の中央部に出かけました。
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特段の変化は認められませんが、潮位が高かった足跡は明瞭に残されています。
また、不届き者が走った轍が残っていました。ウミガメの卵に影響は出ていないと良いのですが、どこから侵入したのでしょうか。

赤岩川の河口の汀線部が海岸線として大きく湾曲していますが、これは蛇行していた河口部分の海側の砂が高潮の間に波浪で抉り取られた結果でしょう。
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上は河口の北側で、陸側の川岸です。
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河口の南はほとんど変化がありませんが、北側で岸が大きく湾入しています。
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先日見られた北側にあった長周期のカスプ地形はほぼ消えていました。

満潮の汀線が岸側に寄ったため、海水で濡れた砂の部分が広がり、乾いた後浜ゾーンが狭くなっています。歩測してみたところ、乾燥部分の幅はビーチの看板(行政が立てた)の前で約80mありましたので約20mくらい狭くなったと思われます。傾斜が1:200とすれば、水平方向の20mは垂直方向で10センチとなります。つまり、満潮の水面が10センチ程度上昇した、わずかな高潮だったと考えられます。
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黒潮の変動では過去に沿岸部で最高1m程度の高潮が観測されたと思います。
東京湾岸などで海水の浸水被害が起こったこともありました。

夏から秋にかけて高潮と異常潮位に注意 (気象庁)
http://www.jma.go.jp/jma/press/0407/01a/choui0407.pdf

高潮は台風の低気圧による海面上昇と風による吹き寄せで起こることがよく知られていますが、黒潮の変動も重要な要因です。また、沖で渦巻いている暖水塊の接岸でも高潮が起こります。

打ち上げられたゴミの中に小さなボートがありましたが、これはお盆の精霊流しに使われたものだったのでしょうか。
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by beachmollusc | 2009-08-24 08:38 | 海岸

林野庁の原野商法とリフォーム詐欺

「森林の崩壊」 (副題: 国土をめぐる負の連鎖) 
白井裕子 著、 新潮選書296 (2009年1月) 187頁
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昨日配達されたこの本を一気に読みました。日本の森林と林業の深刻かつ構造的な問題について生産現場から木材のエンド・ユーザーである伝統的木造建築の現場を探訪し、データを集めて客観的に分析した結果を論じています。一般市民の多くの人に読んでもらいたい本の一つです。

この本で具体的にかつ詳細に説明されているが、山林から建築まで整合性の無い行政ルールによってガンジガラメ状態であることを理解しないと、いくら小手先だけの対策を施しても状況は変らない。また、従来の補助金をばら撒く行政手法が(まともな)当事者の意欲を削ぐだけであり、産業育成につながらないことを理解することが重要である。土建構造物のみが繁栄し、国土と産業が荒廃する構造的な疾病の根本を治療しなければならない。

この本の103頁には以下のような文章がある。

日本に合った日本人らしい仕組みを

 何事でもそうだが、自分の思い通りにビジョンを描き、そのマニュアルに従ってもらい、一から十までコントロールするより、それぞれの個性を尊重しその力をいかんなく発揮し、自発的に伸びる方がよく成長し、持続性が高い。そして後者の仕組みを考える方がはるかに難しい。国から地方にお金が配布されるほど、個性や発意自立性が薄れ、競争力が衰え、地域社会が衰弱していく理由の断片がここにも見えてくる。片田舎には不釣合いな地元民も驚くような箱物が出現するのも、このような仕組みのお陰であろう。どこも似たような施設が建ち、立派な道路が延び、どこへ行っても同じような風景が広がり、そしてそこから人がいなくなる。  (後略)

林野庁のとってきた行政手法が国土、環境に大きな負の遺産を残しているだけでなく、それがますます増大し続けている厳しい現状は一般市民の視野から巧妙に隠蔽され続けているようである。もちろん、その大きな歪が表面化して隠れ蓑となっていた「緑資源機構」が破綻したが、尻尾が切り落とされただけで本体は健在である。補助金支給のマニュアルつくりしか頭にない、山林を荒廃させるだけで森林を守らない役所は国にとって必要な存在であるかどうか、客観的に検証されるべきであろう。少なくとも失政の責任の所在を明白にして、複雑骨折した患者にバンソーコーを貼るようなことで治療していると勘違いしている役人達の意識を根本から変えないと日本の森林とその環境はお先真っ暗であろう。

「緑のオーナー制度」:http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=2513
分収林制度の一形態で、国有林野事業における分収育林制度を指す言葉。分収育林制度とは、20~30年生の育成途上の樹木について、土地所有者、育林者、育林費負担者の3者、または2者が契約を結び、数十年後の伐採時に得られる収入を契約時に定めた割合で分配する制度(根拠法:分収林特別措置法。国有林については、国有林野法)。
この分収育林契約における育林費負担者を緑のオーナーと呼んでいる。本制度は、国民参加による森林整備を進める方策のひとつとして1984年から開始されたが、国有林野事業が公益的機能を重視した管理方針に転換した結果、対象となる森林が大幅に縮小してしまったこともあり、1999年度から公募を休止している。


上の国有林野事業では、その経費を一般市民から集め、環境保全されるべき国有林を舞台に天然林を伐採して人工林の過剰生産を促した。(国有林以外でも分収林として同様なことが税金の投入で続けられている。)緑のオーナー制度は結果的に出資者の期待を裏切り、訴訟中である。林野庁は莫大な借入金を返済する目的で国有林内での林業を拡大させるために行ったつもりであろうが、借金が膨らんだ理由がわかっていたはずであると考えれば、あえて「原野商法」に似た手法をとったとしか思えない。裁判の判決がどのようになるかわからないが、行政的に失敗しても担当責任を問われないような仕組みが出来ている役所であるから、教訓を生かすフィードバックで改善されることは期待できそうにない。

「国有林野事業が公益的機能を重視した管理方針に転換した」ということであるが、このリフォームは本物であろうか。金儲けが失敗したため、分収林方式の国有林での林業から撤退しただけではないだろうか。実際に行われている山林の皆伐、再植林の様子を見ると、本質は何も変らないとしか思えない。

「対象となる森林が大幅に縮小してしまったこと」ということは、役所の管理方針の匙加減一つで、全く同じものがコロコロと変ってしまうということである。財政上の都合を優先させて林業の拡大を図ったが、それに失敗したので、つじつまあわせに「公益機能」などという「事業を進める上で都合が悪かったので隠しておいたこと」を持ち出すのは「詐欺」である。

「森林の崩壊」の本で指摘されている林野行政、補助金支給のリフォームの積み重ね(マニュアルの改訂)の実態を知ると、誰でもあきれ果ててしまうだろう。また、非現実的、画一的なマニュアル通りに事業が行われて補助金が執行されていなければ、「怖い監査」が待ち受けているというのは(現場の当事者には気の毒であるが)コミックとしか思えない。切り倒された木の倒れた方向がマニュアルと違うと、その向きを「正しく直す」ように指導している役人の姿を山林の中でぜひ見てみたいものである。

「日本では補助金をもらうためには行政のマニュアル通りにしなければならない。つまり、新しい方法を考えたり、工夫したりする余地が少ないのである。日本の林業が変らない、変われない理由がここにもある。」という「森林の崩壊」の著者の言葉に日本の森林問題が集約されている。
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by beachmollusc | 2009-08-23 09:33 | 評論