beachmollusc ひむかのハマグリ


海辺の浅瀬は水産動物のこども達のゆりかごです
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海辺の自然を取り戻そう
 自然の恵みを後世に残すためには、その生態と環境を深く、よく知ることが基本です。

 海岸の浅瀬、干潟や砂浜は資源生物のゆりかごです。
しかし、それにおかまいなしに埋立てや海岸構造物の建設、水質汚染も加わって、日本中の水辺、海辺の環境は撹乱され、破壊されてしまいました。その結果、ハマグリなど干潟の動植物の多くが絶滅危惧種となっています。

 このブログでは、主に砂浜環境の保全を念頭において、日本各地の山、川、海の姿を調べて見てまわったこと、
そして2006年5月に移住した日向市の海辺と里山の様子や生き物などを紹介します。

このブログにリンクを張ることはご自由にどうぞ。

    - 自己紹介 -

大学院博士課程修了後7年間の海外での研究と28年余り大学教員をしていました。

海の無脊椎動物(貝、ヒトデ、サンゴ、クラゲなど)が専門、自称の学位は Doctor of
Underwater Marine Biology
(DUMB:バカセ)

楽観的な悲観論者または悲観的な楽観論者:生態的に無理をしている人類の滅亡は近いだろうが、それも自然の摂理じゃないのかな

せっかちな慎重派:ゆっくり
見極めて急いで集中的に
お仕事します

好きなもの:日本蕎麦が一番、パスタ・スパゲッティ、うどんもよし、つまりメンクイです

嫌いなもの:人混み、投棄ゴミ、マスゴミ、脳衰官僚

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<   2009年 10月 ( 27 )   > この月の画像一覧


青島のウラジロマタタビ

27日に青島のウラジロマタタビをチェックしました。蔓に残っていた果実を10個ほど採取しましたが、予想通り過熟状態で、地面には茶色になった実の成れの果てが落ちていました。
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サルに先取りされた様子はありませんが、鳥につつかれたような実が一つ残っていました。
この株の実はウラジロマタタビとしては大きいので、挿木で苗を作るほか、種からも実生苗を作る計画です。

青島から日向市に戻る途中で県道22号線のシマサルナシをチェックしました。これは小丸川渓谷沿いの県道22号線にありますが、道路からよく見える場所の実は誰かに先を越されていたようです。枝がかなり痛んでいました。
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残っていた実を採取し、枝の一部を切り取って、サンプルを香川大学の片岡研究室に送りました。

これからJRで埼玉経由で柏崎に向かいます。ブログの更新は、できる範囲で携帯メールで送ります。ノートPC、モバイルでもできますが、ウイルス対策とパケット通信のコストがかかるのでやめました。
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by beachmollusc | 2009-10-28 05:36 | サルナシとマタタビ

柏崎のハマグリの謎

柏崎貝類同好会が2002年に出版した「柏崎・刈羽 海の貝」という小冊子の47頁にハマグリについて記載されている。

196 ハマグリ (マルスダレガイ科)
過去においては、この地方には生息していないといわれていたが、最近になって荒浜より北側の海岸で、時々生貝が発見されている。
大きくなる種ではあるが、荒浜・大湊あたりの個体は4~5cmくらいである。
殻長8.5cm。柏崎近辺では希少な種である。
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現物の確認が必要であるが、この冊子に掲載された貝は殻の腹縁のカーブの直線的な傾向とヒンジが大きいことからチョウセンハマグリと思われる。

柏崎の貝類愛好家の皆さんにとって、ハマグリ類は希少な存在であって、ハマグリもチョウセンハマグリもどちらも見慣れない相手であったのだろう。

柏崎市立博物館が1999年に発行した「知っていますか 海の貝 ~柏崎市を中心に~」という特別展示の冊子は「にいがた貝友会」のメンバーが執筆している。

この冊子には食用貝としてのハマグリ、白碁石の素材としての日向のチョウセンハマグリ、そして「貝覆い(貝合わせ)」の話などを取り上げて詳しく解説している。しかし、地元でよく見られる貝類の紹介の中にハマグリ類は含まれていない。下は「食生活と貝」のコーナーでハマグリについての一般的な説明である。写真はハマグリであるが、この殻の色彩はハマグリとしてはかなり珍しい。
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柏崎市の中央海岸でハマグリが湧くように発生したことから、柏崎市立博物館の学芸員、佐藤俊男さんから連絡があり、2008年5月に現地でサンプル採集を行った。
http://beachmollu.exblog.jp/7949872

来る11月1~2日に補完調査をするために現地を再度訪れる予定で、レポートをまとめるための情報収集と整理を、出発前にドタバタしているありさま。これは山の幸探索に深くのめりこんだ後遺症である。

柏崎の鯨波海岸で浜茶屋を営む前川政三郎という人物が「海の柏崎よもやま話」という本を1978年に出版していた。これを古書店サイトで見つけて購入し、ハマグリについて何か書き残されているかどうかチェックしてみたが、まったく何もなしであった。しかし、これを読んで、30年以上前の柏崎の海岸の様子がわかり、その後の大きな変化を知ることが出来た。

オンラインで見ることが出来る空中写真をすべてチェックしてみたが、戦後すぐに米軍が撮影した写真を見ると、その当時は柏崎港もなく、広々とした砂浜が広がった自然海岸のままだった様子がわかる。

http://archive.gsi.go.jp/airphoto/ViewPhotoServlet?workname=MCB623X&courseno=C7&photono=4
国土変遷アーカイブで見る1962年の国土地理院撮影の空中写真(上のURL)では、柏崎港の原型が見られ、それが1970年代から80年代にかけて急速に「発展」し、巨大な防波堤建設と港湾埋立てが進み、現在の姿になったのは1990年代後半だったらしい。

1997年5月に海上保安庁が撮影した空中写真で見られる海岸の姿は2005年とほとんど変らない。

下は国土地理院の1975年の写真と海上保安庁の1997年の写真を比較したものである。
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柏崎市の市街地を通っている鵜川の河口には両岸に長い導流堤が建設され、その西側には更に長大な柏崎港の防波堤(2,280m)が沖に向かって伸びている。

河口の東側には、かぎ状に曲がった突堤が建設され、導流堤との間にオムスビ型の入り江が人為的に造られている。そしてその岸辺に砂浜が出来ているが、これが現在の中央海岸である。かぎ状突堤の東側には漂砂が溜まりこんで広大な砂浜となっているが、その分、より東側の海岸林(海浜公園)沿いの海岸は砂浜無しとなっているようである。(離岸堤が沈んだものかもしれない潜堤が海岸の前に並んでいるが砂を止める効果は見られない)

柏崎の中央海岸でハマグリの集団が今世紀になってから突如出現したようであるが、これは河口周辺の海岸地形が人為的に改変された結果、偶然にもハマグリの繁殖に適した環境ができてしまったもの、と想像される。

さて、この集団は無から生まれたものではないので、再生産の基になった先祖はどこにいたのであろうか。その謎解きのために、あらゆる情報をかき集め、データを分析しなければならない。

日本海沿岸部では、最も近い場所として、富山湾に消滅寸前のハマグリ集団がある。能登半島以西には丹後半島に2箇所、漁獲される規模の集団があり、さらに西の対馬海流の上流部には福岡の糸島半島、そして東シナ海には五島列島にも集団が残っている。北では陸奥湾の奥にもあるが、それは下流になる。

韓国南部、有明海や瀬戸内海、そして九州(大分、宮崎、鹿児島)の各地のハマグリ集団と比べて、日本海沿岸部のハマグリ集団はどれもかなり見た目が違うようであるが、柏崎集団は日本海集団の一員としてつながっているのだろうか。
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by beachmollusc | 2009-10-26 11:07 | Meretrix ハマグリ

コブハクチョウのトリオ

2週間前に油津から日向市に飛来したコブハクチョウのトリオは富高川が気に入っているようです。
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昨日(24日)の昼前に買い物帰りに様子を見に行ったら、岸辺で水の中に頭を突っ込んでは水草を食べているようでした。

新聞や日向市のブロガーの出しているハクチョウ情報を探したら、数件ありました。

冬の使者、という毎日新聞は結果的に誤報でしょう。
コブハクチョウでなく、ハクチョウが北から来たとみなしていました。
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20091016ddlk45040603000c.html
超ローカル新聞も同じくハクチョウと見ています。
http://www.yukan-daily.co.jp/news.php?id=10061

宮日は5月に堀川運河にコブハクチョウが3羽初めて飛来したことを報じていますが、日向市のことは?
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=17234

http://www.clean-hyuga.com/
http://blogs.yahoo.co.jp/gsfnn966/8369171.html
http://blog.livedoor.jp/ldorive/

鳥を見つけると涎が出てくる人物のブログです。
記事が10月11日ということで、この危険な人物が第一発見者でしょう。
http://blogs.yahoo.co.jp/b_inlet/21526534.html
<10月11日(日)
10時ボロ軽トラで自宅出発、特に何の用もない・・・・・日向市塩見川支流沿いを通過時に鴨の渡り状況を確認しながら走行する。出発前に第六感でカメラを持っていかんと何かスクープがあるような気がして・・と思ったが・・まぁいいかーとカメラを自宅に置いてくる・・カルが結構飛来している鴨撃ちも数年前に止めたがこの季節鴨が渡ってきているのを見ると嬉しくなり幸せな気持ちになる。
 そのカル鴨の下方に右目の視界に入ってきた大きな物体が・・それは美味しそうな大白鳥3羽がスゥーイスゥーイと泳いでいる。数十年日向市で生活しているが野生の白鳥を見るのは初めてで生き物を見て感動するのも久しぶり、綺麗ヤー・・何人前かなージュージュー。>

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by beachmollusc | 2009-10-25 10:02

渋柿とり

杉の大木に圧倒され、変形していた柿の木が2本、伐採跡地でものすごい数の実をつけています。これは渋柿ですが、完熟すると渋さが消えて、とても甘くなります。しかし、甘すぎて、べシャっとつぶれるので一度に沢山食べるのは無理な注文です。

家の周りに定住しているカラスのカップルがやってきて熟したのを持って行きますが、その数は知れています。ヒヨドリなども来ていますが、まるで減りません。

昨日は柿の天敵である柏田さんが田中さん親子を誘って、柿とりに来ました。渋柿から渋みを抜き取るテクニックを試すのと、干し柿つくりのために資源の有効利用です。
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今回で2度目の収穫で、下の枝からは減りましたが、上の方はなかなか減りません。何しろ大きな木です。

柿の葉が綺麗に赤くなっていたので採ってみたら、ハンサムなケムシが付いていました。落ち葉になる寸前の葉に止まっていた間抜けな毛虫です。ケムシ嫌いの柏田さんがつぶしたがっていましたが、成虫になるチャンスを奪うのはかわいそうなので放免しました。

追記: 幼虫検索で「ヒロヘリアオイラガ」のケムシだろうと思われます。これに刺されたら痛そうです。
http://www.jpmoth.org/Limacodidae/Limacodinae/Parasa_lepida_lepida.html
以前、この仲間の成虫を記録しました。成虫はバンザイして止まっています。
http://beachmollu.exblog.jp/10039137

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庭の桑の苗には別のかわいくないケムシがいましたが、これも成虫になると結構きれいになるかもしれないのでそのままにしておきます。(ヒトリガの仲間の幼虫と思われます)
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おまけの写真です。散歩道に小さな真っ赤な実を沢山つけている木があります。似たような実がなる木は多いので、何だかわかりませんがイソノキというものかもしれません。
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by beachmollusc | 2009-10-23 09:04 | その他の果物

クサギの実

秋が深まってくると目立つのがこれ、真っ赤な縁取りに濃紺の実のコントラストが見事なクサギです。
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サイヨウシャジンの可憐なムラサキの花も草むらに多く見られます。
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どちらも山菜として利用される植物ですが、鑑賞する相手にもなってくれる山の幸です。
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by beachmollusc | 2009-10-22 09:22 | 植物

北方のウラジロマタタビ

延岡市北方町の山中で見つけておいたウラジロマタタビの実を調べてきました。結果としては、見に行くのが遅すぎました。ウラジロマタタビの実が熟すのは10月上旬よりも前のようです。海岸と海辺の勉強会を続けていた間に収穫の適期が過ぎたようです。

まず、林道の入り口がある下鹿川を目指して県道214号線の細道を登りましたが、比叡山と矢筈岳が青空を背景にして見事な景観です。
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前回訪問時に工事中の、がけ崩れ地点は修復が終わっていました。

下鹿川から棚田の見事な猪の内谷を通って山中に入ると、前回はなかった「ふれあい道標」が立てられていました。前回はこの「行き止まり」まで進んでから引き返して、橋を渡って「ふるさと林道」に出ました。
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林道を少し進むと蔵田と大保下への路線が分岐していますが、これらの幹線については道標があるので迷子にはなりません。枝道が縦横に走っている山中の林道ネットワークで、道しるべが無いことが普通ですが、北方町はドライバーに親切です。

蔵田に向かう登り道にウラジロマタタビの実付きの株が2本あります。1本は赤色を帯びた綺麗な果実を付けていますが、もともと実の数が少なかったのが、1個しか残っていませんでした。
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別の株は大きい実が沢山なっていたのですが、すでに黄葉が進み、果実は完熟を過ぎた状態で、残っているものは少数です。これはこれで種を採取できるので、届く範囲で採集しておきました。
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採集の後は、蔵田に向かわずに大保下に向かいました。

この道は鹿だらけのようです。前にも複数の場所で出会いましたが、今回も2箇所で遭遇しました。
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逃げる鹿のお尻が白いのが面白いのですが、これは何の印でしょうか。

大保下から県道215号線で山を下り、国道218号線に出て、北浦の浦城海岸に立ち寄ってナミノコガイのサンプルを採集しました。ウネリがあって、ナミノコガイたちは上げ潮の中で盛んに波踊りをしていました。
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by beachmollusc | 2009-10-21 11:57 | サルナシとマタタビ

良い波

台風20号がフィリピン北部に接近中で、今年はすでに2回も直撃を受けたところが3回目になりそうです。そのため、フィリピンでは戦々恐々となっているようです。

小倉ヶ浜では、はるか南にある台風から生まれたウネリが押し寄せていて、サーファーが待望していたよい波が立っています。昨日の朝、チューブという筒になった砕け波がでていた南部のビーチで撮影しました。
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by beachmollusc | 2009-10-20 08:13 | 海岸

サルナシの収穫と紅葉

雲一つ無い秋晴れの中、サルナシとウラジロマタタビの実を採取するべく、南郷から椎葉、日之影を回ってきました。同行して、おサルさんのように木に登って頑張ってくれたのは、ご近所の黒田さんでした。

樫葉から大河内に向かう度川・大藪林道は舗装工事が終わって、ダート部分はなくなっていました。その道沿いのサルナシの巨大なオス株をながめているのが黒田さんですが、さすがにこれには登れません。
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結果的に、サルナシ、特にウラジロマタタビの実を採集するベストのタイミングは逃し、低地(標高200m台)の日之影の株は過熟状態で、地面に沢山落ちていました(実が大きく、鈴なりだったもので、期待していました)。ウラジロマタタビの収穫は数週間前にするべきでした。

それでも、樫葉と大河内の標高1000m前後のサルナシは、まさに完熟で、枝から採って食べてみたら甘くて適度な酸味があり、味覚は上々です。

写真は左の大きい実が日之影のもの、右が大河内のものです。
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どちらもウラジロマタタビで、植物分類ではサルナシの亜種または変種とされていますが、ウラジロマタタビは2倍性でサルナシが4倍性という染色体数から見て、原種は南日本に分布するウラジロマタタビであって、北日本に分布域を広げたサルナシはそれから派生したものと考えた方がよさそうです。

樫葉オートキャンプ場に立ち寄ってみましたが、前の訪問の後に草刈がされ、管理棟前のススキが消えていました。前のブログで紹介した古い新聞などは消えていましたので、行政によって完全に無視・放置されているわけでなく、誰かが様子を見ているかもしれません。しかし、槙鼻峠で案内表示が道路脇に倒れたまま苔むしている姿が哀れです。
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樫葉オートキャンプ場の施設は電気は止められていて使えませんが、水道は生きていますので、立派な炊事棟とトイレは使えます。炊事棟の調理台はベッドになる、と黒田さんが半分冗談を言っていました。また、大工さんとして、施設の建物を見て、税金がたっぷり使われていることを証言してくれました。

樫葉から大河内にかけて、三方山の周辺の自然林はすばらしい紅葉の最中です。黒田さんは美味しいサルナシの実をとって食べてから、紅葉を楽しみ、とてもご満悦でした。
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人工林の伐採後に放置された山腹で白いススキの穂が一面に見られた景観は皮肉にも美しいものでした。
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これで視界の中に荒れた伐採地や杉畠、そしてがけ崩れが見えなければ最高の景観となります。また南郷の神門から樫葉・大河内へのアクセス林道のボコボコ状態を修復すれば、一般車での観光ドライブも容易になります。日向市の市街地から車で1時間半程度で到達できる場所です。
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九州大学の演習林がある三方山の登山、樫葉の巨樹と滝、紅葉の鑑賞など、自然に触れて楽しめる所に立地したオートキャンプ場が見捨てられている状況はどうにかできないものか、と思われてなりません。渓流釣りがホビーの黒田さんはこの周辺一帯で釣り歩きを経験していますが、演習林の周りは禁漁です。

樫葉オートキャンプ場の利用には、樫葉にアクセスする林道沿いの度川上流での渓流釣りや川遊びがリンクされていれば利用者があったでしょうが、いくら立派な施設を建設しても、箱つくりだけで魂を入れない行政の取り組みは情けないかぎりです。
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by beachmollusc | 2009-10-19 09:03 | サルナシとマタタビ

キャタピラーの跡

今朝の小倉ヶ浜総合運動公園にはスポレク何とかの旗印が並んでいました。ここも会場に使われてにぎわうのでしょう。

赤岩川の川岸に沿って重機が走ったらしい、キャタピラーの跡が続いていました。
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海に近い場所で川を渡り、南側の砂浜の汀線近くを走っていたようです。
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これが何を意味するかわかりませんが、海岸の南部でろくでもないことが起こっているような気がします。

明日は近所の人と一緒に南郷、椎葉、日之影方面にサルナシの果実を収穫に出かける予定なので、南部のチェックは週明けにします。
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by beachmollusc | 2009-10-17 21:49 | 海岸

大正時代の地図

古書店から1924年(大正13年)発行の宮崎県の地図が届きました。日向市がまだ存在していなかった時代の様子を見るためですが、面白いことが色々わかります。この時代は横書きの場合、右から左に向けて書いていたことがわかります。戦後になって「左から右」に改められたような気がしますが、勘違いでしょうか。

日向市の部分を切り取ってスキャンした画像です。
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すぐ前のブログで取り上げた仏川内の集落が存在していて、西門川の赤木からそこを通って当時の日向市の中心である富高を、西川内と本谷経由で結ぶ道が描かれています。

五十鈴川は伊鈴川と表記されていますが、その流域の西門川と東郷の迫野内を結ぶ現在の県道225号線は当時から幹線道路と思われますが、赤木から富高を結ぶ道も同じように重要だったと思われます。現在、これは、仏川内から少し経路が変わって林道山口線となっていて、当時の赤木と小原を結ぶ細道は現在の広域基幹林道、塩見谷・土々呂内線となっています。幹線林道とされている山中の道路は、元をただせば山間地に点在する集落を結ぶ道だったわけで、仏川内の集落が消滅したため225号線から枝分かれした富高に向かう幹線道路は消えたのでしょう。(険しい尾根を抜ける道だったためかもしれません)

このあたりの最高峰である仁久志山(692m)が「ニクシ山」(707m)とカタカナ表記されて、山の高さが昔と比べて15m低くなっています。

知りたかった海岸の名称については地図に書き込まれていないので期待外れでした。ただし、金ヶ浜だけ陸地に古い文字で示されています。これは集落名としての金ヶ浜であって、海岸名ではなさそうです。

小倉ヶ浜の地名表記がありませんが、赤岩川について小倉ヶ浜の中央部に河口が描かれていたことが面白い発見です。塩見川の表記が「汐見川」であることも本来の感潮河川(海の汐の満ち干が上流まで及んでいること)を意味しているので、納得です。

昔の細島港は現在は漁港となっていて、尾末湾側に今の商業港があります。平岩港の防波堤工事の必要性を説明した行政文書では、平岩や美々津の漁船が細島港に台風接近で避難すると港湾機能が阻害されるなどと書いてありましたが、漁船が商業港に避難するわけでもないのに変なことが書かれていると思いました。むやみやたらに集落ごとに漁港あるいは漁港でない漁港を「整備」しているのが理解できません(漁業のための港湾設備に公共投資が増えるほど沿岸漁業が衰退している現実は、流通体系を古いままの漁村単位の姿を無理に維持しているからでしょう)。林道整備が進むほど林業が衰退していることと似ています。公共投資のあり方が根本的に不合理で、補助金で無理な現状維持(活かさず殺さず)を続けることの弊害です。
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by beachmollusc | 2009-10-17 06:26 | 日記