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beachmollusc ひむかのハマグリ


海辺の浅瀬は水産動物のこども達のゆりかごです
by beachmollusc
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海辺の自然を取り戻そう
 自然の恵みを後世に残すためには、その生態と環境を深く、よく知ることが基本です。

 海岸の浅瀬、干潟や砂浜は資源生物のゆりかごです。
しかし、それにおかまいなしに埋立てや海岸構造物の建設、水質汚染も加わって、日本中の水辺、海辺の環境は撹乱され、破壊されてしまいました。その結果、ハマグリなど干潟の動植物の多くが絶滅危惧種となっています。

 このブログでは、主に砂浜環境の保全を念頭において、日本各地の山、川、海の姿を調べて見てまわったこと、
そして2006年5月に移住した日向市の海辺と里山の様子や生き物などを紹介します。

このブログにリンクを張ることはご自由にどうぞ。

    - 自己紹介 -

大学院博士課程修了後7年間の海外での研究と28年余り大学教員をしていました。

海の無脊椎動物(貝、ヒトデ、サンゴ、クラゲなど)が専門、自称の学位は Doctor of
Underwater Marine Biology
(DUMB:バカセ)

楽観的な悲観論者または悲観的な楽観論者:生態的に無理をしている人類の滅亡は近いだろうが、それも自然の摂理じゃないのかな

せっかちな慎重派:ゆっくり
見極めて急いで集中的に
お仕事します

好きなもの:日本蕎麦が一番、パスタ・スパゲッティ、うどんもよし、つまりメンクイです

嫌いなもの:人混み、投棄ゴミ、マスゴミ、脳衰官僚

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<   2010年 05月 ( 31 )   > この月の画像一覧


持続的な畜産業をどうするか

復興の問題は終息前にしっかり考えておかねば、焼け野原からの再建が行き詰まる恐れがある。

防疫態勢の不備、危険分散、経済行為としての多頭化の是非、補助金と利権構造(税金の投入は中間搾取と口利きなどの不正の温床を作る)、などなど検討されるべき項目は多い。生産技術の進歩を優先し、高度化させてきた方向性は正しいのだろうが、それを無秩序に推し進めた結果、今回の暴発の背景を作ったに違いない。

「正義派の農政論」 【森島 賢】 風土を生かした日本型畜産の構築をhttp://www.jacom.or.jp/column/nouseiron/nouseiron100531-9525.php

世界的な視野で問題点を指摘し、建設的な意見を述べているが、このような理想を実現するためには基礎情報と技術開発、ソフト面の充実がなければ空論となる。食料自給率の向上よりも餌の自給が優先されるべき課題であろう。
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by beachmollusc | 2010-05-31 18:53 | 口蹄疫

口蹄疫の漫画

英国は2001年と2007年の2回、口蹄疫の発生に見舞われた。

オンラインで情報を見ていると、当時の新聞にはそれに関する風刺漫画がいろいろ見つかる。
その中でも傑作と思われる作品をお借りしたい。出典を明記すればコピー・ライトはOKが科学の世界であるが、ニュースでは違うかもしれない。しかし、オンラインで見えるものをURLリンクで示すよりも直に見せる方が親切であろう。

Jonathan Miller says, far more eloquently than I ever could, what so many of us feel about Defra and the handling of FMD.

http://suesam.wordpress.com/category/fmd/
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日本のマスメディアはほぼ完全にゴミ化したらしく、ピリッとした風刺は見当たらない。
新聞はとっていないが、コンビニで主な全国紙と地元紙を購入して見て、あきれている。

オンラインで日本人による風刺漫画で秀逸な作品があった。
そのブログのURLを下に示しておくので、気が向いた人は見に行って、拍手してあげてください。

理系離れをぶっ飛ばせ 私は科学者 (私は科学に生きる女)
口蹄疫のゆくえ
http://watashihakagakusha.blog6.fc2.com/blog-entry-183.html
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by beachmollusc | 2010-05-30 21:32 | 口蹄疫

口蹄疫- 鹿と猪による広がり方のオートマトンモデル

The potential role of wild and feral animals
as reservoirs of foot-and-mouth disease
Michael P. Ward, Shawn W. Laffan, Linda D. Highfield (2007)
Preventive Veterinary Medicine 80, 9–23

Conclusions

The geographic-automata model of FMD virus spread
provides a framework for exploring the potential impact
of FMD virus incursions via wild deer and feral pigs. Our
geographic-automata model predicted that an FMD
outbreak in domestic cattle in southern Texas is likely
to occur if there are multiple FMD virus incursions via
wild deer and feral pigs. Such an outbreak could continue
for several weeks before being detected, at which
time a large land area could be affected. Wild deer and
feral pigs might both amplify disease-spread and form
a potential reservoir of FMD virus infection in this region.

結論

The geographic-automata model of FMD virus spreadによるモデル研究の結果、アメリカ、テキサス州南部において口蹄疫ウイルスが野生の鹿と猪に複数個所で感染が起こった場合、家畜の牛に口蹄疫が広がる恐れがある。その場合、口蹄疫の大発生の広がりが検知されるまでに数週間経過していて、結果、広範囲に影響が及ぶだろう。野生の鹿と猪は口蹄疫を広げるだけでなく、この地域で口蹄疫ウイルスのたまり場となる可能性も考えられる。

アメリカのテキサス南部に口蹄疫ウイルスは現存していないと考えられているが、もしも何らかのルートで運び込まれた場合に起こるかもしれない大発生について、どのように推移するかを予想するコンピュータモデルを使って研究している。

このオートマタ(オートマトンの複数形)モデルとはどのようなものか。

オートマトンはコンピュータ上で初期条件を入れてスタートすると、設定された環境条件の中で自動的に変化するような現象を言う。(これでは説明になっていないかもしれないが、この分野のプロにフォローしてほしい)

オートマトンとは 【automaton】 - 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典
オートマトンとは:入力に対して内部の状態に応じた処理を行ない、結果を出力する仮想的な自動機械。複数の状態と、それぞれの状態で入力結果に対してどのような処理を行うかを定めた関数とで構成されている。

このような説明では「何のこと?」であるが、ウィキはもっとヒドイ、中の人しかわからない説明を出している。なお、マトンは羊の肉のことではないが、オートは自動と言う意味である。

普通の人がこれを理解するためには、コンピュータ・ゲームの定番の一つをやってもらうのがわかりやすいだろう。ためしに下のURLをダンロードしてstartボタンを押してみるとよい。
http://radicaleye.com/lifepage/patterns/sawtoot6.html

Life Pattern Catalog 
http://radicaleye.com/lifepage/patterns/contents.html
上のURLに、その他様々なオートマタモデルがある。
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by beachmollusc | 2010-05-30 15:12 | 口蹄疫

口蹄疫 - 種雄牛6頭の避難先の検証

5月22日農水省発表で、避難先の尾八重牧場で6頭中1頭の種雄牛が口蹄疫陽性の検査結果を確認したという、地元関係者にとっては痛恨きわまりない結果が出てしまった。

宮崎県における口蹄疫の疑い事例の160例目~171例目について
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/100522.html

発生事例171番として下のURLに経過の概略が記載されている。
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/pdf/100522-01.pdf

(確認場所) 西都市尾八重
(飼育頭数) 6頭(種雄牛6頭)
(経過等)
5月13日、高鍋町の宮崎県家畜改良事業団から現地に移動、現在、経過観察中。
19日、及び20日に、検体を動物衛生研究所に送付。

検査結果陽性 (22日未明 判明) 1頭


陽性が確認された牛は防疫対策のため(ただちに?)処分されたと思われる。

27日までの検査で、残る5頭に陽性の検査結果が見られていないらしい。

高鍋の防護シェルターから運び出されてちょうど1週間で、6頭中1頭だけが陽性であるったことは、口蹄疫の防疫において重要な情報となることは間違いない。牛がウイルスに暴露されてからの潜伏期間の長さや、その個体差に関する情報が得られることになる。極めて不幸な事態であるが、再び同じような結果をもたらすことが無いようにするための教訓として、事実関係を正確かつ詳細に記録して情報を残してもらいたい。

高鍋に残された49頭の内、27日までに1頭に口蹄疫の症状が現れた(また、他の1頭では、それ以前に発熱が見られたが、口蹄疫の症状とは認識されなかったらしい)と報道された。その検体の陽性確認の前に殺処分が進められるようであるが、未発症の個体を含め、防疫情報を得るための検査を省略してはならない。

全滅を避ける目的で2箇所に6頭と49頭が分けられたのであったが、どちらにも感染した牛が現れた。そして、一般的に考えられている潜伏期の長さ(その幅が大きいので明確でない)である1週間間隔で独立して陽性になったことは、何を意味しているのか、それについて今後の精査が待たれる。

尾八重の牧場跡地に運び込まれた6頭は、ニュース画像を見た印象では、空気中に漂っている微粒子にウイルスが存在するだろうということ、つまり至近距離の空気感染対策が施されていなかったらしい。1頭ずつ密閉された入れ物、たとえば海上コンテナーなどに入れられて、酸素は中で供給され、炭酸ガスを吸収するような装置(潜水するのと同じ)を用いていたかと想像していたが、どうやら単にトラックの荷台の上に乗せて、ウイルスの感染に無防備のまま移動したようである。これで、近隣で爆発的にウイルスが増えている所を通れば、感染しない方が奇跡とも言えるだろう。

13日に尾八重の牧場跡地に運びこまれて、応急的に整備された畜舎に収容されたらしい(情報公開は不明確)。そして、アクセス道路の林道は5月17日に通行止めとされた。報道によれば、現地で新しく畜舎を建設中であって、今頃は移されているのだろう。万全の準備のもとで種牛の避難が行われたと県が言っていたらしいが、泥縄以外の何者でもない(おまけに、避難先が運搬の途中で変更されたらしい)。

偶然であるが、4月下旬、つまり5月13日の避難・移動の約2週前に、現地の様子がブログ「宮崎の風景」の記事で写真とともに掲載されていた。

ひむか神話街道(西都~渡川間) 記事は5月7日の掲載
http://audeo.blog73.fc2.com/blog-entry-163.html
このブロガーにお願いして、ファイルサイズが大きい現地の写真を提供していただいた。
移動後に収容されたらしい場所の様子をここで再度紹介する。

道路沿いに眺峰館という建物があって、そこには休憩場所とトイレがあるらしい(自分は利用していない)。
e0094349_13481450.jpg

牧場跡地には壊れかかった畜舎があったようである(自分はそこまで踏み込んでいない)。
e0094349_1349591.jpg

畜舎のところだけ拡大したのが下の写真(クリックで拡大)。
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グーグルアースで現地の衛星写真(フランスのスポット衛星が撮影)を切り取って、建物と道路の関係を下の写真で示す。(もし間違いがあったら、ご指摘いただきたい)

発生農家の分布とその1日ごとの変化を見ることができるように有志の方がグーグルアース・サイトに画像を掲載している。これから感染拡大の様子が良くわかる。
https://sites.google.com/site/aftosama/
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以上のように、避難先の準備と整備状況を含め、このオペレーション自体が極めて泥縄的であったことは否定できないだろう。関係者がパニックに陥っていたためと気の毒に思われるが、避難先の山頂からウイルスを広域に飛散させるリスクは充分に考慮されていたのだろうか。阿蘇や霧島方面には放牧場が多数あるだろうから、風に乗って拡散したらどうなるか、想像した上での行動だったのだろうか。移動中の防御体制が空気感染を全く考慮していなかったことから、恐らく考えていなかったのだろう。

ここからの二次感染が遠方で起こらないように祈るしかない。
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by beachmollusc | 2010-05-29 13:58 | 口蹄疫

口蹄疫の清浄化調査に抜けているもの

昨年の9月に自分のブログで紹介したが、日向市の山中にある自宅の周囲は猪たちの遊園地になっている。
http://beachmollu.exblog.jp/10561172

家の脇の放棄された水田を地主から借り受けて、宮崎県のレッドリストのヘイケボタル、メダカ、ドジョウ、タニシ、トンボなどの生息環境を維持している。ここは谷津田として渓流の脇に5枚あって、その中央の1枚に常に水を張って「湿地」としている。水を張っていない両側の2枚では夜な夜な猪の群れが来ていて、餌のミミズ掘りを楽しんだり、泥浴びのためのヌタ場つくりをやっている。

しかし、「有害鳥獣駆除事業」で狩猟が解禁となる11月半ばから3月半ばまでの冬の間、かれらは奥山に疎開している。なお、鹿や猪の駆除を行っている総司令部は環境省である。

2002年(平成14年) - 鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律を全部改正し、「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」として制定

本法は、「鳥獣の保護」と「狩猟の適正化」を図ることを目的としている。またそれをもって、生物多様性の確保、生活環境の保全及び農林水産業の発展を通じて、自然環境の恩恵を受ける国民生活の確保及び地域社会の発展も目的としている。

わが家の周囲で銃の発射音が聞こえてくる時もあって、犬の散歩もできなくなる。また、勝手口のドアを開けたら狩猟犬に追われて逃げる鹿が視野を横切ったこともある。人家の近くで「適正化」された狩猟が行われている。

中国新聞の特集記事: 猪変 特集(02.12.12)

中国地方 データで見るイノシシ事情 駆除数突出 全国の4割
2000年度 トップ島根 2位広島 人獣接近 実態浮き彫り
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/ihen/data1.html

1960-2000年度の通算捕獲数のトップは鹿児島 259,933、堂々二位の宮崎 252,002、そして三位の大分 226,892、と上位3県がつばぜり合いである。しかし、近年は中国地方の数字が増大していて、九州各県は上位から脱落し、2000年度は福岡がやっとベスト5に留まっているが、宮崎県は10位以下である。しかしながら、九州全体では中国地方全体を抑え、トップの地位を譲っていない。

<最新の二〇〇〇年度鳥獣関係統計(環境省)でも、駆除数のトップは島根県で、二~四位も広島、岡山、山口の各県が占める。十四位の鳥取を合わせた五県で一年間に計一万八千七百五十四頭、全国の39・3%にあたるイノシシを仕留めている。>

口蹄疫が宮崎県で勃発し、感染家畜の陽性が4月20日に確認されてからこのかた、野生の猪と鹿の感染問題についてずっと気にしている。

宮崎県内に何頭くらいの野生の猪と鹿がいるのか、調査データがあるかどうか、これから調べてみたい。多分あったとしても桁数として10万から100万とかの間かもしれない。もしかしたら家畜の頭数よりも多いかも。

2009年の宮崎県の牛と豚の総数が約120万頭、農家数は1万1千とされている(下のデータ)。

アメリカさんは日本の家畜事情をちゃんと把握している(農水省発表データを見ている)。
http://gain.fas.usda.gov/Recent%20GAIN%20Publications/Japan%20FMD%20Outbreak%20Situation%20Update_Tokyo_Japan_5-13-2010.pdf

何度も繰り返しているが、宮崎県の畜産農家が安心して牛や豚を飼い続けるためには、これらの野生の鹿と猪についての生息状況とウイルスの感染履歴のあるなしを明確にしなければならない。獣医師が家畜だけを見て清浄化OKを出しても、野性動物にウイルスが残っていたら、いつ再発するかわからない。

川南の感染豚舎の傍で数日間も暮らしていた鹿2頭を取り逃がしたのは大失策だったと思われる。

<追記>

農水省サイトの有害鳥獣駆除対策関連情報を見た。
http://166.119.78.61/j/seisan/tyozyu/higai/index.html
どこを見ても野生動物の生態調査の項目がなく、対症療法的な事業に補助金をばら撒くだけ。
対象動物の実態、生態を把握しないまま、未知の相手とどうやって戦うことができるのか。

時代遅れの農水の防疫対策もオソマツ大臣の失態を招いたが、昨年来都道府県に対して口蹄疫対策にご用心という通達を出していたぞ、というアリバイ工作を始めている。通達出すならサルでもできる(ない)が、有効な対策を地方がとれるようにするバックアップをやったのか。霞ヶ関のサル山のボスはどこへ逃げたのだ。

環境省サイトには駆除実績表や対策事業の概要がある。
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_kento/h170818/pdf/data02.pdf
農水事業と基本的に同じであり、地方自治体では環境と農水の両方の事業が一緒になるだろう。
なぜ環境省では対策事業に必須である野生動物の生態調査をしっかりやらないのだろうか。役割分担にも何にもなっていない。別のサル山でも同じだった。

<さらに追記>

宮崎県の「宮崎県林業統計要覧(平成22年3月)」が県のHPに掲載されている。
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/kankyo/shinrin/shinrin-ringyo/page00102.html
25 鳥獣保護及び狩猟(PDFファイル:145KB)
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/parts/000137475.pdf

お役所と言うところは天辺から地方までデータは持っているが分析も解析もやらない伝統文化がある。

全国の鳥獣関係の統計には種類別、年度別の統計をグラフ化したものがあるが、5年前までであった。
環境省「鳥獣関係統計」で検索すれば出てくる。これでは宮崎県の状況をがわからない。

県のデータは昭和60年度から平成20年度まで24年間が表示されている。
それをグラフにするため、とりあえず鹿の部分だけエクセル表にしてグラフを作ってみた。
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totalはオスとメスの合計数であるが、メスは平成8年度の前は保護されていて捕獲数はゼロ。
1 昭和60年(1985年)から平成20年(2008年)までの間に狩猟登録証は1万余りから6000足らずに、半分近く減った。
2 年間の鹿の総捕獲数(ほとんどが駆除事業による狩猟)は1600頭から7000-8000頭に増えた。
3 登録証あたりの年間捕獲数は0.16から1.2前後まで一桁増加した(グラフでは数値を10000倍にした)。

以上のように、2003年以降、鹿の相対密度(捕獲頭数を登録証数で割った数値で推定)が急激に増えている。2004-2006年に宮崎県は台風と大雨洪水に見舞われたことは記憶に新しい。この結果から考えると、山間部の人工林で増え続けていた鹿が台風被害を受けて餌を求めて人里近くに押し寄せたように想像される。

狩猟の登録証は猟師の人数であろう。鹿が増大してからの人数当たりの年間捕獲数の平均が2頭未満であるということで、現行の捕獲事業の態勢では、効果的に鹿集団の増加を抑えられないようである。そのために、鉄砲を打てる人数を増やそうという行政の制度「改革」が進められている。事故も増大しそうな予感。
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by beachmollusc | 2010-05-28 10:34 | 口蹄疫

自然界の野生生物と共存するウイルスと口蹄疫

人獣共通感染症連続講座(山内一也)(第169回) 2006.2.14
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自然界でのウイルスの生態
http://www.anex.med.tokushima-u.ac.jp/topics/zoonoses/zoonoses06-169.html

 ところで、ウイルスは陸地の生物にだけ寄生しているのではない。海洋生物には陸
上を上回る膨大なウイルスが存在していることが、1980年代終わりから指摘され
るようになった。


ウイルスは病原体、ということしか一般には理解されていないようである。しかし、それが細菌などの微生物と共生していること、海水や土壌中にものすごい数量で分布していること、など自然界での存在様式と人間とのかかわり(つまり疫病の病原体となったりバクテリオファージとして病原細菌を破壊する病気の治療にも応用される)の実像は、近年のPCRによったウイルスの検出技術の発達で、しだいに明らかになってきている。

淡水と海洋生物でも、コイヘルペスとか真珠貝(アコヤガイ)の大量死をもたらすウイルス、そしてオーストラリア沿岸でイワシの仲間を繰り返し大量死させたウイルスなど様々な病原体が知られている。

実験室での研究であるが、海水に日焼け止めの成分を溶かしたら、海水中の細菌(これも多種多様で大量に存在)と「共生」していた(言い換えれば潜伏して、眠っていた)ウイルスが宿主の中で活性化され、増殖を開始、ホスト細胞を破壊して外の海水中に出てきた、などという結果が論文としてでている。外に出たらまた別の細菌に取り付いてもぐりこむ、という仕掛けであろう。細菌がストレスを受けて細胞内のバランスが崩れ、それがウイルスを目覚めさせるのかもしれない。

このように、海水中に人間社会から汚染物質を流し込めば、微生物とウイルスの関係がこれまで想像もされなかったように変化するかもしれない。その結果がすぐに眼に見えることは無いだろうが、連鎖的に広がる可能性は否定できないだろう。

口蹄疫ウイルスは偶蹄類の仲間の表皮細胞を中心に共生していて、自然界で野生偶蹄類との長い共生関係を維持してきたもののように考えられる。これは家畜の伝染病の病原体としてかなり古い歴史を持っている。現代の畜産でその脅威を増大させているのは、ウイルスがホスト細胞を壊して外に出て、次の宿主に取り付くまでの過程で遺伝的な変化、変異を蓄積すること、つまり感染動物の防御する仕組みをすり抜ける能力が高い、ということである。

インフルエンザや日本脳炎などの病原ウイルス、人と周囲の動物や昆虫などの間で行き来しているウイルスについては知識が普及してきているようであるが、自然界の野生動物と家畜の間でウイルスがどのような行き来をしているのか、これはまだ詳しく分かっていない。特に口蹄疫ウイルスが野生の鹿や猪でどのような関係となっているのか、防疫のためにも、詳しい生態研究が望まれる。
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by beachmollusc | 2010-05-27 05:28 | 口蹄疫

口蹄疫、間違った風評対策が初動を遅らせる

3年前の鳥インフルの時にウエッブ上で有意義な情報発信を続けた元国会議員でリゾート法の産みの親の一人、笹山さんのブログから一部引用します。

Sasayama’s Weblog  2010/04/21 水曜日
今回宮崎県で発見の口蹄疫ウイルスの感染ルートは?
口蹄疫感染動物の肉は、それ自体、更なる感染源となる

最後に、今回の宮崎・口蹄疫、風評対策を重視したあまり初動が遅れたということはありませんでしょうか?

このあたりで、国なり行政なりマスコミは、風評対策なるものの功罪を検証したほうがいいものとおもわれます。

TVなどで流される口蹄疫に関する以下のメッセージ「人には感染しない。感染牛は市場に出ない。万一食べても人体に影響ない。 」ですが、もう一つの大事なポイントである「感染牛の肉はそれ自体口蹄鉄ウイルスの感染源になる」というのが抜けています。

風評被害にポイントを置きすぎて肝心のポイントが抜けているお粗末さを示しているといってよいでしょう。

牛肉消費減を呼びかねない風評対策のために、「口蹄疫感染肉は食べても人間には感染しません」と「口蹄疫感染肉は決して市場には出回りません」の相矛盾するメッセージを共に風評対策として大衆に伝えることの矛盾とおろかさに、そろそろ、気づくべき時です。
 (まま)

農水と県のHPでは、相変わらず、笹山さんが指摘した矛盾に気がつかず、ネット上では同じメッセージが繰り返されて、風評被害を増幅中である。

今回も農水が10-20キロ圏の畜肉出荷促進を対策方針に出した時点で、官僚が勘違いしていることが証明された。この搬出制限、と言うゾーンに向けて感染が拡大中、つまり、ウイルスの拡散中、潜伏期がタイムラグになっているから、ウイルスがすでに来ているかもしれない場所で、症状が出ていない家畜の肉を加工工場に搬出せよ、という行政命令を出した。日向市内で豚さんがせっせと搬出されていたことはすでに紹介した。

3週間の待機時間が過ぎたら搬出制限域から搬出ができる、というルールは、当然ながら、移動制限区域内で発生が抑えられている、拡散していない、という前提がある。

搬出を始めてすぐ、日向市に隣接する都農の寺迫で発生し、移動制限の中心が北に10キロ近く移された。行政ルールに「そのまんま」従うことの愚かしさに県庁のトップもやっと気がついたようであるが、現場は混乱している。

ウイルスの拡散、感染、発症の1週間から10日のタイムラグを考慮に入れていないルールに気がついたら、そこで合法的に手を打つ、つまり行動速度を調節、言い換えれば即刻の殺処分が決まっていても遅らせるような柔軟な手法を制限区域からの搬出の方に向けるべきである。

日向市でも特例を県に要請、と言うニュースを見たが、国も県も市町村もそろって特例、つまりルール違反せざるを得ないと考えられる行政ルール、そして誤った広報は改善されねばならない。

最後に、感染した肉を食べても人体に影響が無いのだから、バーゲンセールをしてもらって高級牛肉を食べたい、と言った筋があった。どうぞ、その人と大臣と、知事が並んで、感染牛のステーキを食べるシーンをてれび放送での広報に使ってください、公共放送の使命は正確な情報発信です。
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by beachmollusc | 2010-05-26 16:40 | 口蹄疫

口蹄疫と国家権力の行使

コンタンのブログを見れば、宮崎県の児湯郡を中心にした口蹄疫の現場状況の推移がグラフで見えて良くわかるはずである。
http://konstantin.cocolog-nifty.com/blog/

24日までの殺処分とその後の防疫処理の進捗状況を日本中の人に見てもらいたい。

また、グーグルマップでは有志の皆さんが政府発表のデータを元にした発生農家のポイントの分布を地図の上で見えるようにしてくれている。
http://maps.google.co.jp/maps/ms?cd=2&ie=UTF8&oe=UTF8&msa=0&msid=103101097783275073929.000485d8ff7f0abb64dbf

このマップをよく見れば分かるが、被災農家が集中している範囲のすぐ両側に二つのゴルフ場がある。そしてアクセスルートとして広域農道、片側一車線の高規格農道がある。

首相が国として非常事態宣言をして、ゴルフ場強制収用して埋却処分場とすること、自衛隊を動員して広域農道を封鎖し、いまだに口蹄疫ウイルスを口から吐き、汚物として出し続けている牛と豚を殺処分して防疫処理を一刻も早く終わらせることを命令しなければならない。

たしか、イギリスではそうやって終息させたのではないか。

国の政治のトップは別件で首が回らないだろうが、この件については一言言うだけでよい。農水事務次官は何をしているのか。今の対策本部長は誰だ。それが分からなければ即刻辞職しなさい。
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by beachmollusc | 2010-05-25 14:48 | 口蹄疫

ワクチン接種の思い出と口蹄疫

キーワードが突然昔の記憶を甦らせることがある。

忘却のかなたから、脳神経の奥深くしまいこまれていた情報が表に出てくる。

子どものころ、学校で、お医者さんと看護婦さんの前にみんなが並んで、順番を待っていた。

あれはいくつの時だったのか、正確には憶えていないが、多分小学生だったのだろう。

注射が大嫌いだった自分は、しかめっ面だったはずである。

でも、注射針ではなくて、何かでポンと肩を叩かれて、はいおしまい、だったような。

ネットで調べて思い出したが、BCGワクチン、結核菌ワクチンの接種だった。

普通は皮膚の上に小さな碁盤目のような傷跡が腕に残る。

たしか、自分の場合は他の子ども達と違って、反応の跡がでなかったと記憶している。

なぜかたずねたら、天然免疫があって、生まれながらにして悪い病気から守られているというのだと教えられた、と思う。

細かい部分は憶えていないが、何かしら自分が特別なのだというような妙にうれしかった気分が深い記憶につながっているのだろう。

県内で豚と牛に対する口蹄疫ワクチンの接種がおとといからはじまった。ウイルスの場合、感染細胞から出てくるたびに変異し続けていて、防御の壁をすり抜けるような特徴をもっているようである。ワクチン接種によって特定の株に対する免疫抗体をつくっても、たとえ同じ血清型であってもワクチンが防御効果をもたらす確率が問題となる。

汎アジア株のO血清型の中で香港のものに近いウイルスが現在宮崎県で爆発しているそうだから、備蓄されたワクチンがそれに対して用意されたものであれば、ある程度の抑制効果が期待できる、と当局は判断したのだろう。その、ある程度がどうなるかで、接種による発症率が違うから、時間稼ぎの効果がこれから実験的に試されているように思われる。
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by beachmollusc | 2010-05-24 04:06 | 口蹄疫

口蹄疫とホタルの墓

自宅の周囲でホタルが光りだした。

ゲンジとヘイケの源平合戦が始まっている。

今年はやや早めに始まっている。

さいたま市にいる90歳の母がこれを見に日向市にやってくるはずだった。

来年、また見れるから、今年はあきらめてくれるように電話で伝えた。

先週土曜日の北川のホタル博士講座の講師は断った。

地域の皆さんとのホタル鑑賞会も取りやめしかない。

サルナシ類の開花調査もあきらめた。また来年がある。

前にホタルを見に来てくれた県会議員から県政報告紙が郵送されてきた。

そういえば、県会議員の任期がもうすぐ切れる。参議院選挙と同時かな。

ホタルの命は短い。

弱いものは犠牲になる。
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by beachmollusc | 2010-05-23 18:42 | 口蹄疫