beachmollusc ひむかのハマグリ


海辺の浅瀬は水産動物のこども達のゆりかごです
by beachmollusc
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海辺の自然を取り戻そう
 自然の恵みを後世に残すためには、その生態と環境を深く、よく知ることが基本です。

 海岸の浅瀬、干潟や砂浜は資源生物のゆりかごです。
しかし、それにおかまいなしに埋立てや海岸構造物の建設、水質汚染も加わって、日本中の水辺、海辺の環境は撹乱され、破壊されてしまいました。その結果、ハマグリなど干潟の動植物の多くが絶滅危惧種となっています。

 このブログでは、主に砂浜環境の保全を念頭において、日本各地の山、川、海の姿を調べて見てまわったこと、
そして2006年5月に移住した日向市の海辺と里山の様子や生き物などを紹介します。

このブログにリンクを張ることはご自由にどうぞ。

    - 自己紹介 -

大学院博士課程修了後7年間の海外での研究と28年余り大学教員をしていました。

海の無脊椎動物(貝、ヒトデ、サンゴ、クラゲなど)が専門、自称の学位は Doctor of
Underwater Marine Biology
(DUMB:バカセ)

楽観的な悲観論者または悲観的な楽観論者:生態的に無理をしている人類の滅亡は近いだろうが、それも自然の摂理じゃないのかな

せっかちな慎重派:ゆっくり
見極めて急いで集中的に
お仕事します

好きなもの:日本蕎麦が一番、パスタ・スパゲッティ、うどんもよし、つまりメンクイです

嫌いなもの:人混み、投棄ゴミ、マスゴミ、脳衰官僚

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<   2014年 01月 ( 13 )   > この月の画像一覧


軽井沢を通過

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長野で用事を済ませて浦和に向かっています。

長野新幹線の軽井沢駅を通過したところです。

雪景色は期待はずれ。
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by beachmollusc | 2014-01-31 14:34 | 日記

東北大を訪問

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総合学術博物館でシジミの標本を調べています。

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by beachmollusc | 2014-01-29 17:27 | 日記

アメリカに移植されたアサリ

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カリフォルニア州のDepartment of Fish and Game, Marine Fisheries Branchが1953年に出版したCommon Marine Bivalves of California (John Fitch, Fish Bulletin No. 90)の67頁にアサリの記述があります。

日本のアサリがアメリカに移植されたのは1930年代と推定されています。日本からカキの種苗がアメリカに輸出されていたので、それに伴って偶発的に移入したという説もありますが、ハマグリも同じ頃に移植が意図的に試みられ、その結果は失敗に終わったことが報告されていますので、アサリの移植も意図的だったかもしれません。

この本は1950年代の情報ですが、すでにアメリカの北、カナダまで分布を広げていました。

アサリはワシントン州でもカリフォルニアと同様に重要な水産資源となりました。

Manila clams (Venerupis philippinarum)
http://wdfw.wa.gov/fishing/shellfish/clams/manila_clams.html

ハワイのカネオヘ湾でも移植され、資源研究報告があります。
Yap WG. 1977. Population biology of the Japanese little-neck clam, Tapes 
philippinarum, in Kaneohe Bay, Oahu, Hawaiian Islands. Pac Sci 31(3): 223-244.

アサリの学名は、上のように、属名がTapesからVenurupisに、種小名はdeccusatusから philippinarumに変わっています。

さらにヨーロッパでもフランスに移植されたアサリが重要な水産資源となりました。ところがスペインなどでは在来の同じ属の(ヨーロッパアサリ)との関係で、あまり歓迎されていません。

フランスの国営水産研究機関であるIFREMERが、1997年にアサリに関する水産関係の論文と報告をまとめていて、1400編以上あります。
A bibliography of the Manila Clam TAPES PHILIPPINARUM
http://archimer.ifremer.fr/doc/1997/rapport-3221.pdf

<The overal1 worldwide production reached a total of 632,925 metric tons in 1994 
with 90% from aquaculture, and mainly from China. > 

おもな産地は中国、1994年の世界全体の生産量は63万トン以上でした。(当時、日本では、約5万トンの生産量、最近は激減して1万トンを割っています)。

中国産のアサリが日本のアサリと同種かどうか、最近発表された分子集団遺伝の解析結果から疑問視されています。

アサリとカキは日本から欧米に移植され、新しい重要な水産資源となりました。このような移植放流の(経済的)成功例もありますが、最近では環境原理主義が強まっていて、水産資源生物の国際間の移植は問題視されています。また、移植に伴うマイナス面も表面化しています。

ニュージーランドに移入した海藻のワカメは嫌われています。これは船舶に運ばれたもので、非意図的な移入です。移入した場所で新たな資源として利用されるならば歓迎されたかもしれません。

Status of the introduced brown seaweed Undaria in New Zealand
http://www.conservation.gen.nz/documents/science-and-technical/casn112.pdf

ワカメは、世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000) 選定種の1つとなっていますが、アサリはOK、というのは人間の勝手な評価です。

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by beachmollusc | 2014-01-25 19:21 | その他の貝類

下関王司のハマグリ

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2003年に下関市王司の漁協から購入したハマグリの殻の色彩変異です。

下関市王司の木屋川の河口干潟(千鳥浜)にはカブトガニが生息し、アサリとハマグリの漁場となっていました。

山口県の水産試験場が、この干潟でアサリとハマグリの養殖試験を一昔前にやっていましたが、結果が思わしくなく、アサリが激減してハマグリにシフトしたそうです。

よみがえれ王司干潟 二枚貝保護へ地元住民ら環境整備
2011年1月21日(金)掲載 山口新聞ニュース
http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2011/0121/15p.html

<この干潟もかつては二枚貝が多かったが、水温上昇や土質硬化、エイの食害などで激減。漁協組合員らが2003年から干潟再生に取り組み、2年前から国、県、市の補助金が付いた。昨年夏にこの干潟で集めた天然ハマグリの稚貝を保護エリアにまき、現在は直径3センチにまで成長。あと1年半かけて直径4.5センチにまで育てば出荷できるという。>

この干潟では中国から輸入したシナハマグリの畜養もやっていたので遺伝子汚染を懸念していました。中国産のアサリを放流していたかどうか、確認していませんが、アサリの激減は環境悪化やナルトビエイの食害だけでなく、疫病があったかもしれません。

木屋川の上流にある豊田町は「ホタルミュージアム」を持っているホタルの里です。上流域で河川環境を良好に保つ努力をしているのに、河口環境が悪化しているのは残念です。

10年前に王司漁協の組合長さんとお話したとき、カブトガニが漁業の障害になるような話が出てびっくりした記憶があります。また、EM菌ダンゴを干潟に撒いていることも聞きました。環境保全についての本質的な理解と意識が希薄では、この干潟の貝は復活しないでしょう。

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by beachmollusc | 2014-01-22 19:16 | Meretrix ハマグリ

キュウシュウナミノコガイの色彩変異

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沖縄本島北部の大浦湾に生息する多種多様な小型貝類の一つ、キュウシュウナミノコガイは、殻の長さが最大8mmしかありません。写真の個体は約4ミリで成熟しています。

長崎県平戸で平瀬によって採集されたキュウシュウナミノコガイの標本を、新種として1901年に記載したのは、フィラデルフィア自然史博物館のPilsbryでした。 
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上の図はBiodiversity Heritage Library サイトにありました。

九州で最初に見つかったので和名にキュウシュウが付いていますが、これまでに北海道からベトナムまで、広い海域で採集記録があります。

実験室で飼育した結果、卵から産卵する大きさ(4ミリ)まで最短で2ヶ月でした。

雌雄がそれぞれ産卵、放精する時に水管を長く伸ばします。
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矢敷彩子の卒業論文からPlate-1~Pl.-5を引用
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初期発生は上の通りです。
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トロコフォラ幼生となって孵化します。
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D-幼生からumbo期のべリジャー幼生となります。
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3週間ぐらいで砂に触れて変態し、0.2mmくらいで稚貝となります。

殻の色彩変異には、ベースとして、濃い紫、濃い褐色、薄い褐色、そして白(無色)があります。そして殻頂だけ濃い紫が現れるものと出ないもの、水管の近くや殻の中央部に帯状の分断模様が現れるものと出ないものがあります。

色彩の異なる個体間で人工授精をして卵から育てた結果、ベースカラーの白は劣勢遺伝でした。濃い紫と濃い褐色は共に白に対して優勢で、綺麗なメンデル遺伝(優勢の法則に従う)でした。沖縄在住の間に、色彩型のすべての組み合わせの実験が完成できなかったので宿題となっています。分離比から、褐色の遺伝子には致死遺伝が関与しているかもしれません。

二枚貝の貝殻の色の発現メカニズムと遺伝はまだよくわかっていません。将来的にはこの小さな二枚貝がそれを明らかにする実験材料として貢献するだろうと期待しています。

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by beachmollusc | 2014-01-20 16:07 | ナミノコガイの仲間 Donax

庵川干潟(門川町)のハマグリ

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門川町の尾末湾(または門川湾)内にある小さな干潟にはハマグリをはじめ、様々な干潟の貝類が生息しています。

昨年2月に門川高校の生徒さんたちと一緒に簡単な貝類分布調査をやりました。

庵川干潟のハマグリ 2013年2月14日
http://beachmollu.exblog.jp/19796267/

庵川干潟の貝類 2013年2月15日
http://beachmollu.exblog.jp/19798953/

この干潟のハマグリやアサリ資源は、漁業者が漁獲して流通させる規模にない、漁業権の設定がない状況が幸いして、移植放流という「有害で無益」な行為がなされていません。そのおかげで、一般人の潮干狩り対象となっているだけで持続的に利用されています。

地元のハマグリ堀りの名人が昨年採ったハマグリを日向市のKさんがもらいうけ、その食べかすを研究用にいただいたものが写真の41個です。移植放流による遺伝子かく乱がない、大切な標本です。

先日借り出した、宮崎市の加江田川河口のハマグリとの比較をするつもりです。加江田川ではハマグリの移植放流が行われていると思われるので、その影響が検出できるかどうか調べるための、対照(コントロール)となります。

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by beachmollusc | 2014-01-17 09:43 | Meretrix ハマグリ

かわばる自然公園(木城町)

16日、青島から日向市に戻る途中、木城町の小丸川沿いにある「川原(かわばる)自然公園でミッキーの散歩をしました。

公園の入り口には河童の立像があり、来客を歓迎してくれます。
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公園の下を流れている小丸(おまる)川の中流部で、ダムの上流にあります。
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川の中に屹立した大きな岩が面白い景観となっています。
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公園から下に降りる階段がありますが、
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バリケードがありました。
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案内看板を見ると、河川プールとして公園の中に「整備」されているようですが、管理者としては、ここで遊んで欲しくないのでしょう。

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なぜか、園内に熊さんがいたので、ミッキーとツーショットを試みました。


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by beachmollusc | 2014-01-16 18:32 | 日記

加江田川のカワハマグリ

宮崎県では外洋(日向灘)に面した砂浜にチョウセンハマグリ、そして砂浜に出る河川の河口にハマグリが生息しています。

昔からチョウセンハマグリが単に「ハマグリ」、そしてハマグリは「カワハマグリ」と呼ばれていました。
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青島に流れ出ている加江田川の河口で、昨年潮干狩りで宮崎市在住のHさん夫妻によって採取されたカワハマグリの殻サンプルを借りています。中身を食べた後、殻を保存していて、大小84個あるので立派な集団サンプルです。1昨年のサンプルも保存してあるそうなので、それも借りて殻の計測と色彩型の頻度のデータを出すつもりです。

門川町の庵川の内湾干潟で採集されたハマグリのサンプルと比較するためのよい標本です。

門川では外来のハマグリを放流していませんが、日向市の塩見川はもちろん、宮崎県内の河川ではほとんどの漁協が「移植放流」つまり、よその産地のハマグリを放流しているようです。熊本県産のハマグリは宮崎の土着のカワハマグリと識別が難しいのが困ります。(チョウセンハマグリは日向灘の集団と鹿島灘など外来集団とは殻の形と色彩模様の頻度が違っているので識別可能です。なお、分子集団遺伝での検討はまだこれからの課題です)。

外来集団の移植放流は原則禁止にすべきなのですが、漁獲が減ると短絡的に放流事業が行われ、また漁協の「漁業権」の更新に条件付けで「義務放流」という間違った行政慣行があります。漁業者は放流の効果に疑問を抱いているのですが、行政のアリバイ実績つくりに同調しておかないと「漁業権」更新で意地悪をされる懸念があるようです。

近年のアサリとシジミの全国的な漁獲の減少に「放流事業」が貢献しているかもしれません。まだ証明されていませんが、新興病原ウイルスによる疫病が、国内と国外からの外来集団の放流事業で広がっているかもしれません。口蹄疫や鳥インフルエンザと似た問題です。

シンジュガイの養殖では、南太平洋で外来クロチョウガイの移植で疫病が広がり、日本でもアコヤガイのウイルス病が伊予灘で起こりました。最近では、マガキのヘルペスウイルス症がフランスから始まって移植でヨーロッパに広がっています。もし、このカキヘルペスウイルスが日本に入ったら、カキ養殖が壊滅する恐れもあります。ヨーロッパのカキ養殖のカキは元は日本のマガキと同種ですので、感染に種特異性が高いウイルスに感受性が高いはずです。

貝の病気の専門家が論文で「外来集団の移植について」警告していますが、水産庁は問題が発生するまで放置プレイでしょう。(脳衰官僚は権益には熱心ですが、検疫には興味がないようです)

二枚貝の病気 良永 知義(2005) 
日本水産学会誌 Vol. 71 (2005) No. 4 P 654-657 (特集 海外からの病気の侵入)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/suisan/71/4/71_4_654/_article/-char/ja/

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by beachmollusc | 2014-01-14 10:54 | Meretrix ハマグリ

パリ自然史博物館の「マシジミ」

MNHN(Muséum national d'Histoire naturelle)に収蔵されているシジミ類の古い標本の写真がオンラインで見られることを知りました。

そこで、日本で採取されたマシジミの古い標本の写真を見たところ、いろいろ面白いことになっています。

The Freshwater Mussels (Unionoida) of the World 
(and other less consequential bivalves)
http://mussel-project.uwsp.edu/db/db.php?p=div&h=b&l=spec&n=24687
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上の写真は1個だけ、1931年にB. Sundlerが採集、1969年にマシジミに査定されたカードがあります。Corbicula leana Primeの下2行が地名で、採集場所は日本の熊本地方のようです。 種の査定は大丈夫のようです。
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上の2つの写真のシジミの産地は函館、1887年採集となっています。北海道にマシジミは分布していません。この当時に生息していたのか、別の産地のものを(流通していて)入手したのか、と思いきや、どうやらヤマトシジミの誤査定のようです。

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上のサンプルは日本の「帝室博物館」(後の国立博物館)から寄贈されたものでしょう。

ヤマトシジミ、マシジミ、セタシジミの3種が混ざっているようですが、一緒くたに、マシジミとされています。

産地は「松江、出雲地方」と読めますが、採集年が記載されていないのは日本人のサンプルではよくあることで、残念です。

ラベルの学名がCorbicula leana v. Martensになっています。マシジミの学名Corbicula leanaはアメリカ人のPrimeが1867年につけたもので、v. Martensではありません。
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上の標本は1876年のもの、オリジナルのラベルにはCyrena fluminalisの学名が記載されています。ただし、属名CorbiculaがCyrenaの下に書き加えられているようです。産地は日本としか記載がありません。これは購入された標本のようです。

殻の大きさがわかりませんが、輪郭はアワジシジミの型に見えます。

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これは産地不明、採集年不明です。私にはヤマトシジミに見えます。

以上の6標本がありましたが、世界各国には古い日本産のシジミ類の標本が収蔵されています。特にアメリカのフィラデルフィアの自然史博物館は日本とつながりが深いことで、日本から寄贈された標本が多いので、それを点検したいと思っています。(ハマグリ類はすでに点検済みです)


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by beachmollusc | 2014-01-09 12:20 | シジミの仲間 Corbicula

Corbicula nitens

中国産の淡水軟体動物(1979年出版、中国経済動物誌、科学出版社)の中でシジミ類が3種について詳細が図示され、記述されています(120-124頁)。
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貝類の分類は日本と中国で異なることが多くて、ハマグリ類ですでに難儀しています。

中国産の淡水シジミ類はこれら3種が経済的に重要であり、つまり多産種であるということでしょうが、C. flumineaがいわゆるタイワンシジミであって、他の2種は和名がありません。

C. largilliertiは、川というより湖沼に多い種のようです。貝殻表面の肋が細くて密になっているのが特徴です。1980年代から南米に移入して増えているのですが、日本では見つかっていないようです。中国から日本に大量に輸入された蜆のなかにこれがいたはずですが、どうなっているのでしょうか。

C. nitensはよくわからない種です。これは、日本のアワジシジミと称された殻の輪郭が縦につぶれた、楕円形のものによく似ています。

アメリカの淡水貝類のデータベースmussel-projectサイトでC. nitensの標本写真があります。これらの貝殻標本はパリの国立自然史博物館にあり、19世紀にDavidらによって採取されたものです。 http://mussel-project.uwsp.edu/db/db.php?p=div&l=spp&n=8730
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上の4つの写真で、一番上の貝殻は内面が濁った白色であり、死殻を拾ったものでしょう。その他は艶があるので生きていた貝を標本にしたものと思われます。

一番下は、内面の色が紫色にならない型で、いわゆる「カネツケシジミ」です。

中の2つのサンプルはマシジミとどこが違っているのか、写真ではわかりません。

一番上と一番下はどちらもShensi陝西省(内陸部)という同じ地名です。同じ採集者ガ同じ年に採取したということがラベルの記載でわかります。つまり、色彩型の違うサンプルを区別していますが、同種と見ています。



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by beachmollusc | 2014-01-09 09:16 | シジミの仲間 Corbicula